詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
夢みる人は空を遠く眺め 青いあの空ゆっくり流れる雲に訪ねるこれからの自分の行き先を
これから歩んでゆく日々がどうなるかを
行き場もなくさまよう心 いつしか雪よりも真っ白な世界の中に住処移す 本当に最後の最後には
嫌われ者も
裏切り者も
全員 全員 全員
そこに行く
元に戻るよに
命を返すよに
元あった場所に
元いた場所へと
空眺めながら
思うことは
いつもひとつさ
決まってひとつさ
言うまでもない
悲しみと喜び
繰り返す中で
言うことといったら決まっているし
やることといったら何年経とうといつも一緒でかわりなどないし 楽しいはずもなく
あるわけもない理想に体を埋めて
あとは楽しい楽しい夢をみるだけさ 叶いもしない叶おうともしない
叶えようとも思いもしない
夢をみて空白になった心の隙間を埋め尽くし満たしてくだけ…それだけしかできないだけ
僕にはそれ以外何ひとつできない
魔法も怪力もない僕は地べたを這いずり
芋虫のように踏みつぶされて生きる
私がいることを忘れないでと言葉にもできぬまま息絶えるだけのそれだけの人生
何のために生まれたのかとうとう最後まで見いだせなかった生きる意味 生きていく喜び いつか迎えるとはいっても終わりを考えるにはまだ早かったらしい もっと楽しむことが良かった
妥当だったらしいな けれどもう遅いさ
だって僕はそれを選ばずに闇を抱えることを選んだ哀れな芋虫なんだから
みる空は青くはなくいつも薄曇りの ぱっとしない気持ち抱えた空の下 葉っぱを一日中食べて眠って時々退屈を紛らしに空をみに外へでるだけ 退屈で孤独な私退屈な孤独な毎日の中で涙を流すこともなく与えてくれた命に感謝するばかりで誰かを憎しみの目でみたり愚かに人を傷つけたりできない心を持ち思わない自分は確かに立派だけどなんか悲しくないか。
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