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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2203] 何度だってモーニング
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

朝がくるたびパッと昨日セットした目覚まし時計の音とともに目覚めたらいつもいるはずの隣に君がいなかったもので少し驚いて
そしてハッと飛び起きて思い出したようにいつも通りおきまりの作業歯を磨きに洗面所へ
ザッと歯を磨き終わったら靴を履いて荷物持ってさあ出かけようと思ったら玄関を出るのと同時に今日は休みなのを思い出した
毎回のことなので何も考えてないと危うくいつもと同じことをしてしまい墓穴を掘ってしまうんだ
まあいいかと気持ちを整理して状況をある程度把握して制服のまんまで荷物だけ置いて散歩に出かけた陽射しの中へ駆け出してく 雲はゆっくり流れ
青い空が太陽を包むようにどこまでも広がってるけど太陽のまぶしさが目立ちすぎて青空のあの透き通った青色も太陽と並べばぜんぜんかなわないね まぶしさでなら 太陽はまぶしすぎて見つめることもできないから何色かもわからないけど 何度だってモーニング 誰のところにも朝はたずねてくるのさ疾風のように僕におとずれて 過ぎ去ろうとする今日を風がさらい新しい今日を与えて風にのせはこんでくる聞き覚えのあるメロディー何度も心の中に流れてはそのメロディーに酔いしれ聞き入っている間に今日も気付けば終わっている 日が暮れお日さま…太陽も沈む そしてそこにはただいつものように静かなロマンのある夜がやってきて僕は目を閉じまた朝を待つかのように そんなふりで夜に眠くなくても眠るんだね人ってのは不思議だけど 昼間疲れれば眠い眠い夜もあるけれどだいたいはいつも昼間寝てきちゃって夜は深夜まで夜更かししちゃうそんな生活さまるっきり昼夜逆転の毎日を生きてるさ誰にともなくお休みを言うそしてまたおはようと同じセリフで目覚め明日もそのまた明日もずっとずっとずっとそんな風にくたばるときまで何度だってモーニング繰り返すのさモーニングモーニング変わり映えのない朝がくればただいつもの

2008/02/18 (Mon)

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