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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2234] 恋の空振り三振batterout
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

君の心の真ん中にストライクを決めようと
思ったけれど
かなわぬ恋なら無駄な努力とも思ったんだ
恋が散った瞬間(とき)
夢も同時に散ってしまう夢にも破れ恋にも
見捨てられて
僕ってなんなんだろうなーんてきりもなく
考えてもむなしくなるだけで全くの無意味な時間さ

かなわぬ恋を追いかけていてもかなわない
それならば
傷つくうちにあきらめてきっぱり吹っ切っといた方がよかったと思ったんだ
だけど今になって何故か胸を痛め後悔にかられてる春
あのころの思いに反すようになんだか恋をしてみたいと思うようになったこのごろ
新しい 春の季節
はじまりの季節
新しい 恋の季節
桜の芽吹き 桜並木
出逢いと別れの季節 卒業に入学と毎年もうお決まりだね
だけど僕にはもちろん出逢いをする人もいないから別れる人だんて居るわけがないし ひとりぼっちの 僕には関係ない遠い話 恋の季節なんてロマンチックすぎて僕には似合わない

新しい恋に目覚めようという余裕のある前向きな人にも見習いたいくらい ふられたってめげない心さえない意気地のない弱気な心に力注いでほしいよ
密かにあこがれてるそんなあこがれの君のハートにホームラン決めたいけど 春は今じゃ僕には遠すぎてさ ただ思い返すだけ季節はずれもいいとこだからカッコ悪くてさ 意気地所か勇気もない僕
君はやっぱりあこがれの人でしかないからと打ち明けるのさえ 拒んできたその後悔が今さら胸を小突いたってぜんぜんイタくもないはず それなのにまだ覚えている僕は記憶の中の実りもしない伝えもしないで逃げ出した意気地のない恋の春のあの日 ただただ自分を卑下する自信のない全てに否定的な悲しい言い訳ばかり繰り返しつぶやいて 通り過ぎていった恋もったいない二度と言わなくちゃ実りもしないからチャンスだったかもしれないのに 今はもう遠い春の記憶(こと)さ。

2008/02/25 (Mon)

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