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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2282] 悲しみのメロディー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

メロディーがうまれる度 何故か歌も思いつくのさ
ほらほらほらまた夕暮れ 何故か悲しみ募りますね

夕闇に消えてく今日を眺めているだけで
なんだか悲しくって切なくなってしまう

それはいつか

終わりがあるからさ
君はそう言うのだ
度重なる旅路の中で
明日と今日を行き来するだけの旅路の中で

僕はいったい何を知ってきたというのか
何を見てきたのかな
知らないあいだに
僕はいったいこれから何を知るのかなあ
何を見るというのか
気づきもしないで

瞳に焼き付ける一瞬の永遠 これはもう戻らないと知りながらも 瞳に焼き付ける心にも永遠 すべてはじめに戻すことはないから 終わってゆくのさ いつかは全て 全て 全て

いつでもそういうだけで悲しくなるし だけど
君にしてもそういうしかないんだから責めない

それがきっと真実だからさ

この世界のこれからもそれからも ずっと
何年前も何年後にしても ずっと
ずっと同じ真実がまかり通る世界で命が産まれ命が死にゆく
今日もそんな世界で
僕が身勝手にも知らないあいだに終わってくかな くだらない ちっぽけな自分の存在を際だたせるため 夢に近づくため描いてく詩なんかを書いてるその内に
そうなのかもしれない想ってるよりも
それは何万年かの間に 普通で当たり前に なったのかもしれない 当たり前なんかじゃないのに見慣れすぎて 頭もおかしくなってしまったのか 慣れてしまえば当たり前も怖いものだね 残酷なまでに繰り返されていく 君からしたら そうだとしたら 今日も君のいう当たり前が次の時代を作るために淀みなく生と死を繰り返す世界でまたひとつ僕という命がこの絶え間なく流れる時間の中のでどっかで消え去っても 知らないあいだに消え去ったとしても当たり前なことで片づけられて誰かさんと同じ様に簡単に忘れ去られるかな。

2008/03/10 (Mon)

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