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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2290] 絶対である終わりという死
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

心を真っ白にして
なにを僕は考える
今少しずつだけど
何かが分かったよ
答のない日々の中
長い道のりの途中で 中盤にさしかかった この道はそれでも長く続く

僕みたいな落ちこぼれを拾ってくれた
僕が言葉を拾って行くみたいになぜか
涙があふれてしまうやさしさもあふれ
心からピチャンとはじけて落ちた瞬間

もう忘れない 僕は忘れない その瞬間を目に焼き付けよう
果てしない空を仰いで全てが
光り輝いて見える街でどんなくだらないことも永遠がないと考えれば全てがもうかけがえなく思えるはずだろう ああ

目に映る全て 耳で聞く全て 心に映る景色 夢を飾る未来 愛に燃えた頃
その全てがもう その全てにも 限られた時間があるように
永遠なんてないのさ 全ては終わりがある いつかは必ず終わって行くのさ
今じゃ当たり前になったけどたぶん最初にそれを知りまた見た誰かはなにがなんだかなにが起こったか分からなかっただろう なんなのかさえ分からなかっただろう たぶんそれから人はわからないことは疑問のままにせず学ぶことを生きる1つの知恵とした
何万年また何十万年の間に息づいた終わりある命の犠牲が教える 何かがあることきっと今の僕らにはピンとこないしわからないけど
最後になにをみた
人はこの世の終わりになにを口走るのか なにを言い残すのか
何万年もしくは何十万年もかけてそれでも出来上がらない言葉や想いがあるように一生かけても伝えられずいえもしない想いがあることも忘れないで それだけで悲しいのだから およそ百年分の僕が生きただけの数だけあるとされる悲しみと喜びの涙を数えたら それはいくつになるのだろうかな 僕はそれでも数えはしない人生終わりがあるからじゃなく数えてきたって無意味に終わるし分かったところで何にもならないしそれを割り出しても僕はやがてくる死からは逃れられない。

2008/03/11 (Tue)

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