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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2390] 世界の掟〜真実の原形
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

悲しい笑顔ばかり
この頃浮かべてばかりで
心までもが冷たくなってしまった
いつまでも変わらない不変の幸せ
追いかけていたよ

絶え間なく繰り返す日々はいつまでも
不穏な気配をにおわせてた
ずっと立ち止まっていたけどやがて
僕はそんなとこにいたって
なんにも変わらない事に気がついて
遅いかもしれないがゆっくりとした足取りでまた道を戻り
ふりだしから歩き始める

人生は後戻りは出来やしないけれど
それでも途中でやり直すように 軌道修正くらいは許されてるから

人間ばかりの暗闇の中にふさぎ込む
君の姿は まるで
天使でいることにもう嫌気がさした
悪魔 そのままさ

堕天使のような
君の心
悟るようにしたいけど
理解できない
己の罪深さにおぼれるだけおぼれて

あとは 眠ったふり
見て見ないふり
ずるい僕がいたんだ
涙する君の陰に
こっそり含み笑いで

そんな僕が一番
悲しく思えてしまった漆黒の春
桜は並木道に咲き乱れ
どこまでも続いてゆく道を今更
振り返っても何ひとつわからない

それは ああ
もう遠い過去という指先すら届かない
幻なのだから 届くはずもないよね
僕が生まれてきたように それは 誰の意識でもなく 自然が生み出す どうしようもない悲しみからの旅立ちなのだから
胸を熱くしても 悲しい笑顔をわざと隠しても 意味などはないし逃れられない

それが この世の掟
破ることなど不可能 破れるのは人間が作ったルールだけ
それが 世界の掟だ

何事にも 動じない
常識なんかまるで通じないんだ
帰る場所さえなく
後は眠りが 迎えにくるまで ひたすら待ち続けるだけさ

こんな狭苦しい
偽りだらけの世界で 正しささえも
不確かな作りもので 気が狂いそう

なくした記憶の模型を復元した 心に。

2008/03/29 (Sat)

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