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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2454] 人間世界の弱肉強食論
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


花も星も人もそれぞれに決められた命があり
命の期限はどの生き物でもはかないものさ
時間なんてすぐに「あっ」という間もなく気づけば終わる
思うよりも人間も辛いのさ
ほかの動物みたいに弱肉強食の世界で人もまた生きている

人間標本を作ったら
きっとどれも似通ってて楽しいわけがない
動かない 何も見えない姿形は違えども中身が見えない人ならば全然 面白味はない

人間社会の中で
今日も疲れ果てた足腰
君の身体を借りて
僕が行ってあげたいけど
それは無理に近い話だから無理だと快く断る以外にないかもしれません

この街はひどく
冷ややかなまでに凍り付いて 悲しみを野放しにしてるうちに
僕は知らない間にたくさんの人を傷つけていたみたいだ
無意識の中で誰かがまた今日も傷を増やしてる
涙流すその頬をつたうのは喜びなんかじゃないだろう
悲しみの色 色あせた夢の概念と年がいもなく騒ぎ立てた日曜日

風がイヤに心にしみる
夕暮れがやがて夜の闇に染まるように
のみこまれた身体が
やけに熱っぽい火照りだした世界がまたこの僕に新しい夢を見させてる

君は今頃 何をしてるの?
人間世界の弱肉強食の中で
その論理をえらそうに語る僕はこだまする鼓動を止められずに不安がる
君は笑うけどその胸のうちには悲しみがまだいささか残ってるんですよね

隠し立てた秘密をばらすように
その瞬間のように
ドギマギした気持ちは
泳ぎっぱなしで
南極を越え地球の裏側へも向かっていけるほど宛もないまなざしでさらに泳がせて定まらない視点で夜空を見上げてた
夜中の0時前。

2008/04/27 (Sun)

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