詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
閉じこめられた心の部屋で
果てしない孤独をただ見つめている
いつか遅くとも早くとも僕にはかならず終わりが来るのに
どうしてこんなにも
人生の大半を人は本気で楽しめないのだろう
だいたいはみんなそんな風に検討さえ浮かばない 未来の形を見極められずに気づけばもどかしくため息ばかりの夢のない場所にいる
きっと理想があるとしたなら それは今いる場所からだいぶ遠い場所になる
かけ離れすぎた時間はもう願ったって戻りはしない
どんなに悲しい未来でも受け止めなくてはならない
誰でもそんな悲しい気持ちを抱え気がつけば長かったと振り返り 一生を費やす
胸に刻んだ証さえ色あせているような気がする眼差し
僕が必死になって追いかけていた
あの日追いかけていた数ある夢
忘れたいのに忘れられないんだ
悲しいから忘れたいのになぜか記憶から消せないんだ
いつまでも引きずって日々を歩く
涙こぼして
心の貯水タンクはあふれそうなほど水かさが満タンの線を軽くこえて
もうすぐあふれそうだ
見つめていたのは
格好だけの憧れだけ
いつまでも夢みているばかりで
踏み出せなかったその一歩がこんなにも
重かったとは未来に支障を来すとは思わなかったんだ
並べれば言い訳になるけど だけどそう感じてても何もいわないのは認めたくないからさ
瞳に映る範囲の世界に掲げれた正しさはいつでも楽しみたいだけの僕でさえも縛り付け 離そうとしない
自由なんて名ばかりで何ひとつ解放された気分感じられない
この先もそんな未来を選んだとはいえ
あまりにきれいすぎた未来像に僕の心は傷ついてしまう
思い出すたびに忘れかけていたあの日の夢との永遠のさよならが誰にも知られず胸の奥でただせつなくでもすごくもどかしく響くからやり切れなくて仕方ない
今日もそんな気持ちで抱えてきた日々の重みが僕を押し潰すよ。
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