詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
この長く果てしない道のどこかで
迷った君を捜してる
この探査機であちこち捜してる
迷いの中へ落ちたの?
愛していると何度今まで君にいえたかな おもむろに頭の中の指で数えてみる
そしたら数々の後悔が見えてきたんだよ 途中で迷子になるのはいつもこのわたし
小さな頃に抱いてた夢をかなえられたの?
それはいったいどんな夢だっけ?
薄紅色に染まる僕の心の中
目にあいたふたつのアナボコからのぞいた目玉で 朝と夜
変わりゆく景色とその色や明るさを映す
るで瞳が映写機のようになって世界という今見てる広いひとつの限りないほどのスクリーンに映ってるだけの世界
だとしたらこの今見てる世界以外は見えないしずっと映画を見てるだけだ
瞳が映す映像に食い入るように
ホントに手に入れられる永遠のものなんてないさ
だって僕は消えちまうし そしたら僕のすべて途方に暮れて持ち主もないから
捨てられるか
別の人の所に回りやがては古くなり結局は捨てられるのが落ち
世界はそんなふうに回る
自分の都合のいいほうにどうしても
変えたい もっていきたいけど自分にはそんな凄まじい力はないから…
そうさ 世界はずっと回り続けるハズ
明日も明後日も僕が死んだ何十年後も
いつか今は生きてるから死ぬことをおそれる気持ちすらもその証だけれど
なんか複雑な気分さ
名も知らぬ誰かが決めたルールに基づいて当たり前って思うから
すべてが当たり前でよくなる
誰かがそれを当たり前といいさえしなければすんだのに もっと世界も今よくなってたのになあ
君にいちばん似合う服を着てよ
君にはそれは必要なかった
決まった形を曲げた僕が悪かった
次の行き先は見えないから誰も知らない笑いたくないのに笑わなくちゃいけない日も当然のようにつれてきてこの広い世界を君と泳ぎきるよ。
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