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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2550] てくてく〜ふらふら〜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕らが生きてる証は 当の僕らが決めるんだ
僕らが生きてる証が
見えないならそりゃ ああ

大きな間違いだよ

モグラみたいに
地面を地下通路みたいな秘密裏に造られた場所を潜るよ
未来はすぐそこに
いつでも近づいてる
君のそばに 僕のそばに
ふいに見下ろした地面の下にもあるのかも

麺がスープをすっちまって 麺だけになったのびたラーメンみたいに
クソマズい日々をひたすら前に向かい歩きつづけて今も嫌々だけど仕方なくハンドルを握りいつもの
馴染めない空気の中へ僕も足をはこぶの

てくてく
てくてく
てくてく

重い足
思いのほか
軽い足

いろんな気分でその日その日により
変わるけど
だいたいいつでもセンチメンタルさ
変わらない

センチメンタル!
センチメンタル!

胸はブルーよりもっと深くて目にも痛いブルー

ぶち壊した壁の向こうに
時間の渦が目を回す
だからいつでも何も見えない
彼女も金もいくら満たされていたって
煮え切らない思いは思いのままでずっと変わらないよ
どっちもない縁遠い人からすれば贅沢な願いだろうけど
それを知っちまった僕からすりゃカンケー無いさ

だから

今日もてくてく
明日もきっとね
てくてくてくてく
歩いているだろ

きっと

てくてくって
コツコツって
足音をさせながら
陰でグチを吐き戻し 気持ち悪くならないようにちゃんとストレスも休日開けにはせめてなくして
新しい一週間と向かい合う
向かい合う
ここでなかったら感じれなかった悲しみを今ひしひし感じてます
空を見上げ
あの日もしも今とは違う未来ならば
どんな風に空が見えたかな 違って見えたかな
なんて思いながら
飲む干す最後の一滴不始末な仕事を片づけに行く

ふらふらよろめきながら。

2008/05/24 (Sat)

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