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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2551] ピノッキオ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あの日と今は
どの日も今に
つづいてんだ
つづいてんだ

どこにいたって
逃げられやしない
終わりからはね
気が付けば ああ
誰もが終わりに
気づく間もなくね
暗闇の中にいるの
その先はその人さえ
誰も知らないのさ

全てが終わっても
時代をひとつに
人生をひとつの糸で毎日つなげてきたことさえなくなるの
暗闇に世界はいつか閉ざされるの
神様もどうにも出来ないらしい
自然は神様よりもスゴかった
力任せに世界を縛り付けてたのは僕らのほうじゃなく自然のほうでした

つながっては
また断ち切れてしまう
やすいもろく仕上がったつながりの中で歌を唄う
悲しみにも似た
喜びのあとの
せつなさにも似た
歌が流れて

今を造る
今のこの世界を造る
今にたどり着く
昨日がまたその先へたどれば原点があったからその全ての繰り返しの先で生まれたのが今の僕なんだから
それにより僕が生まれたから感謝しなくちゃ
このさきもずっとつづいてくよ
同じ事を誰かしら思うだろう
思うだろうな
こんなに沢山人がいれば
人がいれば思うだろう

そして

あの日と今が
つながってる
確かなあかしを
僕はいつかは
見れるのだろうか
見たら何を思うだろうか

今はなにもわからないケド…
世界でもまだ生まれたばかりの若い僕には
先に生まれた人たちに否が応でも従うしか
上手く生きる術もえられやしない…

常! 常! 常! その前の常!
そのあとの常! つまり日常!
いつも見てる 僕らの日常! みんなの日常!

つながってく どこまででも
いつまででも つながってさ

同じ場所にまた戻り 始まりは人を生み 限りなくホントのホントの終わりまで
人はそこにいて時代の中で先輩面しながら偉そうに鼻を高くするピノキオさ!

2008/05/24 (Sat)

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