詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
昨日の甘えを今日の痛みにしないで
傷が癒えてくれば瘡蓋になるように
やがてどんな大きな痛みも癒えるさ
深い夜だって底のない闇にも光は射す
ただ恐れながら前に進めないでいるならば
なにも変わりはしないけど少し勇気を持つだけで
人は大人の男になれる
そのときこそが大人への一歩であり新しい僕への進展だと思うんだ
僕は
悲しみがしみて
空に流れた血が
赤く空を夕日の
朱に染めたとき
僕の頬にも涙が伝う
そこではじめて大人だと感じるんだろう
ほんきで 本当の意味での大人なんだという自覚を抱きしめる
もう 子供みたいな事をいいながらは泣かない
もう ふざけた事はいわない 僕はもう大人だ
見上げれば
今 世界が見える
映るものこそが
僕を生かす
生きてきた証とその痕
命の痕跡
すべてがあやふやになってしまうなら
思い出そう
ここに僕は生きているっていう涙のあたたかさや 流れる血のあたたかさを感じて
道しるべを見るためだけに振り向くよ
許してよ
過去を振り返るんじゃなく今を生きる為に振り返る
僕は
燃えるような
情熱を
瞬きせずに
見つめよう
たしかに 今。
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