時が許すなら 僕はこのまま君と 世界の終わりを静かに見届けよう 君の寂しげな横顔を瞳に映し 崩れ行く世界をただ無表情で眺めてる 世界の終わりに想うこと こんな時人間の無力さが露わにされる 非力な自分の羞恥さで押しつぶされそうなほど 泣きたいのに 君を悲しませまいと必死で涙を堪えてる 僕らにはもう明日がないことを 悲しむ時間すらもないようだ もうじき世界は終わりを迎える。
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