詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
君が花であれば
きっと美しかろう
太陽の陽射しを受けて
水を沢山浴びて
やさしい人に育てられ
いつか大きく美しい花を咲かすことでしょう
枯れても
新たな生命(たね)を土に蒔き
また君の血を受け継いだ葉っぱが生まれいつか同じく花を咲かすことでしょう
だけど
君が花なら
こんな風に話しもできないし
手も繋げない
キスもできない
だから君が花でなくてよかったよ
人間だからこそ
お互いの愛を感じあうことができ
疑う心だって持つこともできる
そんな風に心がそなわった人間に生まれたから
僕らは愛し合える
そんな風に想っては今日もまた
君の手を握る
温もりを感じあえる有り難さに敬意を表して。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -