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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2685] "大人"になって解る事
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

人はなぜ迷い悩むのかな 幼い頃それがとても不思議で
この世界に生まれたときから疑問は増え続けて なにかを知るたびに不思議がっていた
不思議だらけの世界
不思議は増えるけど
ひとつも解けないまま
疑問は疑問のまんまで答のひとつもわからないでいた
そして僕は世間でよくいう大人になった
あのころと同じ様に悩み迷いたくさん抱えながら
心だけは子供のつもりで若々しく振る舞うけど
どんなに若いつもりに振る舞っても歳がものをいい時の経つ早さにため息をつく

この世界にはどれだけの迷いや悩みがあり
人はどれくらいにその迷いや悩みに苦しんでいるんだろ
なんとなく気になってしまう
それを知ったところでなんの意味もないのに
それを知ることで人の真髄の痛みを知った気になりたいとでも思ってたのかな

今とあの日を比べればずい分と大人になった自分に気づき
人はふと昔を振り返る
ふっとよみがえるおぼろげな遠い記憶は懐かしいシーンを
心に映し出す 映画を観てるように

夢をみてるみたいに

遠く果てしなくどこまでも続く坂道をのぼってく
誰もやがて頂上にたどり着くだろう
もう先も読めるくらい人生にも慣れていたんだよ

うねる時の渦の中をもがきながら 悪あがきと知っていてもがむしゃらに進む僕を強いやつだと想いでもしないとだめになるから思いこみながら自惚れの日々は続く

今日もどこかで存在が消えてる
その瞬間に人は一番輝く
生まれたときのように それと同じに

歳の数だけ変わる時の重さ その価値
愛の重さも愛を知ればわかるのだろう
大人になった証とは結局はそれぞれだ
けれどみんな共通するのはおそらく同じできっとそれに気づくときがくればわかるけどあえていうとしたならそれはその人の中にある子供という車両を切り離して新しい車両を連結出来るかその自覚持てるかだ。

2008/07/19 (Sat)

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