詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
人はいつも探してる
生きる理由をまたその意味を
繰り返し繰り返し
人はいつも迷いながら転びながら泥だらけになっても青い空を雨降りの空に重ねて笑う
描いている素敵な未来
確信さえ無いけれど
これだけは言える
人はいつでも必死に生きている
どんな誰も
どんな人も
光の中に闇をみる
真実の中に偽りをみる
半分は疑う心で満ちている 信じたい気持ちを
日々はだんだん終わりに近づくのに待ちに待った今日が遠ざかるほど人はたえきれず悲しみの降る雨をよけようと守りの傘をさす
ああ うなだれた肩にためらいもなく突き刺さる雨の矢と冷たさ けっして雨のせいじゃないのにぬかるんだ地面を見下ろす瞳はまたなにかのせいにしようとしてる
それでも人は探し続ける 痛みを隠す包帯心に巻きまくりながら
宝物を探す旅を続ける それがなにかもわからないまま
謎は深まるばかりで
かといって解けそうもなく雨がただ今日もやまずに
降り続く世界の地上のうえで息をあららげる
ボクが居る
君が居る
誰かが居る
向かい合ったり背中合わせだったり何のつながりもなく通り過ぎたり
一生知らない人同士のまま終わる関係でも人は人のあるべき営みだけは忘れず繰り返す それが唯一生きているって事を確認できる事でまたそれを繰り返さなくちゃ生きるって事の不思議さをもろに見失って路傍をさまようことになるから仕方なくも人は操られたようにため息をつくんです
ミエナイなにかがじゃまをして眠るに眠れない夜が続いても旅は続く
雨だろうが雪だろうが嵐だろうが晴れようが雨はやまない
心に降る雨は永遠に毎日毎日降り続く
つかの間の安らぎを終えればまた雨はやってくる
その悲しさに時おり自分がわからなくなりくるったように暴れだす
そんな自分が居る事 信じようにも信じたくない訳があるから。
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