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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3038] 君を軸としてまわる世界
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

あなたはまるで太陽のような人 ボクの深い海のようにさびしさを人のみで消してしまう魔法を心得てる
昨日の夜はずっとなぜだか眠れなくて本を読んでた それなのに冒頭さえ頭には残っていないんだ
ソフトクリーム食べるあなたは口のまわりを白く染めてまるでお髭みたい
そんなこと恥ずかしげもなくいえるときがいつかくるかな
まだいえてない"愛してる"も

言葉なんてしまったままでしくじったような顔はやめて
失敗したからってなんだというんだ
涙はしまえよ ボクなんて失敗ばかりさ
数え切れないくらい失敗何度したかわからないくらいさ
ボクは都合のいいことに脳天気だからさほど気にもとめない

ああ だから
気にしない気にしないで歩いてゆこうよ
空を見上げれば幸せが弧を描く
さり気なく君にキスをする その瞬間だけボクの世界が光り輝く君といる普段よりずっと肌にふれることで近づいた気がするから

日常の裏に隠れた出来事
なんでもない一日がこれほどまでに君がいることで鮮やかに変わるよ
誇りを持てよ
ボクには少なくとも君は必要不可欠な人だから
ごめんね下手な言葉しか使えなくて
なんて笑うボクだけれど君は涙ためながらありがとう ありがとうと何度も繰り返し呟き泣いた

笑顔と涙が混ざったような表情でめぐる明日の到来を不安がる君
ボクには止められないからなんとかこわくないようにそばにいるだけでもと抱きしめてた夜なのだ

そんな気持ち誓ったうえに君を愛すからどうか半分くらいは信じてもう半分は疑っても仕方ないけれど

ただねこの愛 この言葉だけはばかみたいに信じてくれなきゃここにボクがいる意味がないから
わかっておくれ

そのための愛だ
そのためのボクだ
そのための人生だ

君を軸として回る世界が嘘にならないように君よこの悲しい恋に終わり告げて返事を聞かせてほしい。

2008/11/01 (Sat)

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