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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3069] 絶景かな 絶景かな
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あなたの心に映る景色は今 何色?
ボクの心に映り込んでる未来は 何色?

キミのことも
自分のことも
わからない
なにも見えません

ただ、現実をまだ知らない幼い目で遠くから見える景色はとても綺麗にしか映らない
親に肩車されながら進むうちは混み合ったあふれかえる群集の中をかき分けて歩いてく大変さが身にしみないから
ただ、キャピキャピ笑ってればいい
今は笑ってればいい
それだけが仕事のようなもんだ
ボクみたいな大人から見ればニートよりフリーターよりずっと豪勢な無職
身のまわりの生活はすべて親がまかなってくれる
いわば現実で唯一の楽園
楽園にいられる年頃
楽園にいた頃
大人になると同時に少しずつ扱いが手荒になってきた
人間の人権や尊さなどまるで無いかのように理不尽なまでにその汚れた理屈でもまれて

でも、今だって
素敵な景色 たまに見えるよ
絶景ポイントじゃなくてもそれに近い絶景が見える日もある
たとえばそれは愛するキミと居るときだったり
いろいろだ

だから ボクはその景色にみとれて心奪われてしまう時はかならず思わずつぶやく言葉がある

絶景かな 絶景かな

これ以上でも
これ以下でも
絶景には定まらない
絶景とは呼びがたい

それがこの大人の高い目線から見た世界
理不尽な大人の狭い視野から見える景色

でも、してやられた事は学ばなきゃいいだけ
だから、ボクはあくまでもボクを忘れない
理不尽なヤツらが理不尽な自分をいつまでも変えないように
ボクも変えないさ
この甘ったるいくらいのやさしい心

絶壁かな 絶壁かな

悲しみの裏の喜び
綺麗な景色の裏の
断崖絶壁のように

綺麗な景色をみた後には悲しみが待つけどそれにも負けず生きてやる

また美しい絶景が見られるように光めざして。

2008/11/07 (Fri)

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