詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
ピーマンが僕は嫌い
とてつもなく嫌い
果てしなく大嫌い
でもそれはどうしてなんだろう
根拠を探しても思い当たらない
ただ大人になった今もピーマンは嫌いなまま 舌もつけたくない
食べずしてわからない
美味しさにただこわがっていた
未知の明日におびえるように
まだ始まってもいない先のことにおびえてた
どうにもならない事はやがておとずれるけどどうにかするって考えてみたら
意外とみつかるかもね
意外と解決するかもね
ごめんよ
ごめんよ ピーマン
君を食べられる日を思いながら練習してみるよ
もう俺も大人だも
何もかもやなんていってらんない
割り振ることは割り振らないとなにも選べない いつもいつでもいい選択と悪い選択があるわけじゃない
イヤな事でもやんなくちゃ
イヤなものでも口にしなくちゃ
その苦さは薬さ
苦い薬ほど利くって言うように苦労すればしただけ自分に返ってくるから
お門違いな事ばかり言うようだけど
なんとなく言っておこう 一言だけ
ピーマンは君が思うよりマズくはない!
ピーマンは君が思うより苦くはない!
ピーマンは君が思うよりマズくはない!
ピーマンは君が思うより苦くはない!
その明日は
おそれるほど苦しくはない
冷や汗はかくよ
唇はかむよ
でもそれが糧なんだ
自分という花を咲かす肥料なんだ
そう思えば気が楽だよ
そう思えば目上からのヤジもステキなメロディーに聞こえてくる
だから 君は
だから 僕は
ピーマンなんてひと飲みだ 丸飲みだ
大丈夫 水を飲め
それくらいの事は許される
ルールには反さない
大丈夫 地団太踏め
それくらいのストレス解消は許される
法にはふれないから
頑張れ! 突っ走れ!
ピーマンが嫌いな理由なんて本当はないんだよね 僕よ
自分がつくり出した逃げ道だよね 君よ。
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