詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
胸が熱くなるほど
ボクは今 家に帰りたいよ むしょうに家に帰りたいよ
このままじゃせつなさで焼けしんじゃう
ただいまというお母さんの声が響く玄関
お母さんのサンダルの音 ボクを励ます
まるでその音は幸せが近づいてくる音さ
たとえば生きてる鼓動とか君の愛してるという声もすべて
ボクには ボクには
幸せの音だよ
でも風鈴みたいに綺麗な音でもなくて
規則的でもないから生活音なんだから
あんまり綺麗とは言えないけど 自分以外の命がボクを呼ぶ声は素晴らしい
君の声がボクを呼んでる
そして ボクもその声が聞こえるから返事を返すんだよ ただそれだけのことがボクをつよくする
幸せの音を互いに聞けて渡しあえる
ボクら生きてるんたね 生きてるんだね
どんなに弱くたって頼りなくたって素晴らしいじゃないか
いつか聞こえなくなる音は永遠には聞こえないから
素晴らしいじゃないんよ
素晴らしいのは生きてるってたしかな証を感じさせてくれたり教われたりするから素晴らしいんだ
命の終わりなど最後のときがくるまで考えなくていい
むしろ永遠だと思え
いろんな場所で今日も幸せのあの音が雑音に混ざって鳴っている
ボクにはたしかに聞こえる
ボクの中で鳴ってる音も
ボクを幸せにしてくれる声もすべて愛せたらその時こそ幸せになれる
ボクもそんな音
君がくれたような音人に聞かせられたら素晴らしい
聞かせられるように頑張り抜くよ
命をすり減らして
毎日みんな頑張っているよ
ただいまもおかえりも響くだけでは気持ちのないありがとうとおなじだから
どうかそこに気持ちを吹き込んでね
風船に空気を入れる感じで
難しく考えないで
ほらやさしくなるだけで誰でもそんな音発せられることができるから
ラララ…何気なく鳴り響かせたその声が誰かの支え ボクには君の声が光さ
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