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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3634] 青い夜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


誰かと話したくなるくらい切ない夜
誰かがそばにいてほしい時ほどそばには誰もいないもの
誰かのぬくもりを感じたい けれど僕にはそんな人いない

地球を何周してもあなたみたいな人はいないなあってくらい素敵な人といつかめぐり会いたい

とてつもなく長い長い夜はまだ明けない
心の中 心の奥にまで広がる闇も明けない
とてつもなく長い長い夜が明けるまでは
心の中 心の奥にまで広がる闇は明けない

誰とも愛を語れない
素敵な言葉を交わしあえない
誰とも夢も語れない

さびしい僕はひとり取り残されたまま
とてつもなく気だるい夜を窓から眺めてたよ

テレビの音と
誰かの笑い声が
とても耳障りに感じた
それだけは覚えてる
罪悪感は無い
けれど嫉妬深いやつだったな僕
そんな言葉でかざる夜

今はかろうじてひとりではないけど
今でも思い出せば涙のひとつくらいはほほをつたうんだ

つめたいような
あたたかいような
不思議な温度の涙
懐かしいような
忌まわしいような
矛盾した気持ちから

僕の心を青く青くぬらすんだ。

2009/02/08 (Sun)

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