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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3676] なんだか悲しい気持ちだな
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


なんだか悲しい気持ちだな
心がしゅんとしているよ
未来は僕の中でやがて小さくなって跡形もなく消えたのでした
昔話のように僕らの生きた時間や尊いはずの命は過去という灰皿のうえできれいに燃えきる
限りがあるから尊い命としりながら僕はあふれる憎しみを拭いきれず
小さくなる命と削られてゆく時間の中でたしかな意味も生きる喜びさえたしかにできずにいるよ

悲しい気持ちは生まれるまえからずっとこの世界を漂っていたのかなあ
だとしたら僕は偶然にその悲しみを吸い込んだだけにしかすぎないのかなあ

わからないことばかりあふれているこの世界でなにを言葉にすればいいんだろう
まるですべてが無意味なことのように感じてしまう
いつか終わる命ならとどうせ幻になるならと縁起でもないこと言ってしまうよ

悲しみ 喜び 抱えたまま歩いている今
この旅の中でめぐり会う戦友
みんな苦しいんだ みんな悲しいんだ
おなじ運命と宿命にやられっぱなしだよ
わかってる わかってよ それ位
ずっとそれこそ昔からね

なんだか悲しい気持ちだな
理由はないけれど涙がいやにとまらないよ
にじむばかりの現実
色あせいくばかりの景色
まるで雨の中にいるようなんだ
幸せは逃げてゆくんじゃなく追いかけてゆくもの
忘れてた大切なこと
気づいたらちょっと空に晴れ間がのぞいた
もう傘は必要ないな
吹きすさぶ風もどこか穏やかだよ
心なしかいいことがありそうな予感と心のどこかくすぐられるような心地
幸せなのかな僕
こんな今を幸せだと思った方がいいのかな
マイナスな気持ちは捨てたほうがいいのかな

悲しいけどうれしいけどやっぱり悲しいけどどこかうれしいんだ
完全には笑いきれない
完全には悲しみきれない
そんな矛盾した燃えカスのような塊を抱いたまま進む
悲しくてもとりあえず生きることが得策だと。

2009/02/18 (Wed)

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