詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
黒い塊を抱いた心に差し込むゆるやかな光があたたかく悲しみにふるえる人たちを照らす
君はどれくらいの未来がお望みですか?
なにが幸せでなにがこたえなのかすらわからないこの世界にあと何年つき合えますか?
明日まで保ちそうですか? 理性のほうは
聞いたきり
返事は今も待てども返らず幾度季節は過ぎたかな
わからないけど
不思議と納得できるから不思議だ
明日もまた雨
それでもどこかじゃ晴れている
悲しみは忘れたりはできない
いつでも心に降り続いてるから
それならせめて悲しみのあとの喜びこれでもかってくらい味わわせて
黒い塊は今も心の中に消えないまま増え続けているけど
涙は不思議と流れない
今のまま
なにも変わらないまま
ちょうどいい気がする
こたえがあるとするならばそんなもんかと手のひらをたたく
幸せはそんな気持ちの中にこそあるんだと思うから 思うから
ちんけな幸福論
となえさせてくれ。
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