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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3859] 小さな国の小さな争い
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


恋の喜び 恋の悲しみ 相反するもの
恋には喜びの数だけ悲しみがある
喜びで半分は満ち残り半分は悲しみで満たされている
悲しみと喜びは別物だから恋の中では融合せず別々に分かれて存在する
その悲しみに涙し
その喜びに笑う
今日もどこかで人は恋の喜びに笑い悲しみに涙している
それはしつこくつきまとうもの
離れられない
恋人と同じです

愛すれば愛しただけたがいの汚点も見えてしまう
遠慮がなくなることもある だからだんだん綺麗さが汚れていく
使いまわした服のように何度も洗ううちに汚れていく
仕方ないけれど
洗うことを欠かさず喧嘩して心がすれ違っても洗いつづけられればきっと理想だね 長いつきあいなら相手に完璧さを求めたらだめだし多少のことなら笑って許しあえる気持ちがなければだめだよね
この世に他人と他人が完全にあう心のパズルのピースなんてない
だから喧嘩もするし行き違う
それは絶対的な宿命です
だからこそ互いを理解し譲り合いいつでも腰を相手より低くする 本当に愛し合えるふたりならたやすいはず
やさしすぎるくらい
それでいい
人間なんてもともと自分よがりだから
すぎるくらいがちょうどいい
喧嘩するなら仲良すぎるくらいがいい

そんなことを思う

どっかの国で繰り広げられている愚かな争いを愚かだと思うならまず自分たちの小さな喧嘩を愚かだと思え

そんな気持ちがあれば未来は明るいね
きっと きっとね

だからやめましょう
ばからしい
キスが欲しいなら
ふたりで眠りたいなら
守ろう かばおう 譲ってやるよ
そんな頼りにして的な気持ちが争いをなくすから
どうかそうしよう
道は長いから
笑いまくるんだ

そんな気持ちをもてたなら真の平和も近い
だからねたかが小さな喧嘩 そう言うなら笑ってすまそうぜ たかが小さな国の小さな争いだろ。

2009/04/03 (Fri)

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