詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
明日に僕は僕という待ち人を待たせるから
きっと明日に行かなくちゃ僕が困るから 明日の僕が困るから
僕は明日に行かなくちゃだめなんだね
自分ひとりで生まれたわけじゃない
手助けしてくれる人もいるからその人たちに報いるように僕は明日に向かう
愛しくて憎らしくてときにわからなくなるくらいこの運命は複雑だけど
生まれられた感謝と
ここにいれる感激と
その他の憎悪や落胆と
重ね合わせた気持ちまるめてカバンに詰めて旅立つ
夢を旅するらくだはのろまで都合がいいや…
明けるな夜よ
明けてよ夜を
様々な明日を抱え気持ちも様々で
明日に向ける気持ちは昨日の自分次第で変わるけど違う日もある
そんな気持ちでぐるぐる回ってる夜は泣いちゃうよ
気持ちの整理がつかないとき
気持ちの整理がはかどらないとき
かならず夜空には満月が僕をなんの目的もなく照らしてる
目的が月になくてもそれにあやかって僕は
妖艶に咲こう
なんてね…
ある日の昔
眠れなくて困ったときお母さんが子供の時みたいに年老いた手で抱きしめてくれた
誰に笑われてもそんな記憶だけはよごさせはしないから
僕は今 満月のように母の前 輝いて精一杯とにかく笑おう
そう思った
生まれた怒りは
生まれてしまった憎悪はさておきいつしか人生 生まれてよかったよ
大人になったらそう思える自分に気づいた
自分を見つけた
あの頃より未来で
明日の自分に会いにゆこう
明日の自分に聞きにゆこう
楽しかった?昨日はと
そしたら聞くまでもないだろと言うかな
だってもう僕は昨日に行ったから
昨日で生きてきたから
この記憶が確かなら昨日にいた僕は本物
だから
僕はゆくんだ
満月の向こう側へ
だから
僕はゆくんだ
夢の浮島を目指し
はるか未来へ
いつか笑顔で空へかけのぼる。
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