詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
旅は続く 明日もまた気の向く方へ
夜空の星よりも多くの不安と期待を抱えて僕は進む
時は進む それしか能がないみたいだ
僕の旅はとても危うい旅だからとてもとても危うい旅だからひとりのさみしさが身に沁みる
小さな傷の痛みもなぜかひとりだと荷が重いよ
それでも旅は
それでも旅は
続く 続く 続く
それでも明日へ
それでも明日へ
続く 続く 続く
この涙は僕を強くし
この笑顔は足元を照らす
太陽は運命と同じで意地悪だからあまり信用しない
信じるのは最後は僕自身だけ
どんなにきれいごと並べてもやっぱりやっぱり最後に頼るのは自分しかない
旅は続く
カタチある正しささえ眼中にしないで
旅は続く
明日へ 明日へと船は自分の力で漕ぐ
ただなにもしなけりゃ波にさらわれ船は動くから行きたい方へは行けず無意味に時が来たら時が来たら沈没するだけ
そんなの悲しすぎる
だから自分の力信じてオールをつかんで漕ぐのだ
僕の日々
まるで絵巻物みたいに少しずつ少しずつ巻き取られてゆく
揺れて揺れて揺れまくる船旅の中でいつもそれは止まらない
速さなんか知らない
ゆっくりなのか速いのか
ただ時を抱きしめてる
波立ってもおそれず進めばいつかは光が見える
さあ 信じて進めよ
僕は僕を自主的にうながす
せっかくつかんだチャンスのオールは決して離さない 離さないでいつかいつか夢の島まで漕ぐのだ
旅は続く 明日も
ずっと ずっと
僕は旅人
船に乗り船旅だ
波もこわくない
夜だって完全には真っ暗じゃない
見上げれば幾千の星々が僕を照らしてるんだぜ
ああ 少し休んだなら夜明けとともに旅を再開しよう
きっといずれはその繰り返しの中で何かが見える
こたえはまだ闇の中だけど
いつかはいつかは教えてくれるさ
現実に神が降り立つ。
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