詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
今日も何一つ
昨日と変わらなく
音すらなくさっきまで明るかった空を真っ黒な色で塗りつぶした
やがて朝は夜に変わる
成し遂げた功績すら僕にはなく
ただ目の前に用意された課題に目を通すように
ありきたりの退屈な日々を過ごしてる
おそらくは明日も今日と同じく退屈な日になるだろう
かといって今の自分を変えたいと思うこともなく
変えられるきっかけも変える術さえない
やむを得ず明日も今日と同じ退屈を抱きしめる
六畳一間の部屋の
窓から見える景色は
見渡す限りビルに阻まれて
景色を楽しむなんてできやしない
都会の一等地に住んでみたいなんて夢はどこへやら
夢のまた夢
明日の僕が
今日の僕を
今日の僕が
明日の僕を
笑ってる
ざまあみろって言いながら
半分笑って
半分泣いている
叶わなかった夢や理想のすべてを
笑ってごまかそうとして
それでも涙は正直に溢れてくる
もう戻らない時間を惜しむように涙は溢れてくる。
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