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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[547] 雨の日
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


誰かを傷つけそうになるたび
心が破けそうに痛くなる
他人を労ろうとする気持ちは
あなたにとっては邪魔にしかすぎない
「大きなお世話」とあなたは私の助けを遮った

いま僕の世界に
降っているのは悲しみの雨
冷たくしょっぱい誰かの涙
いつかのあなたのゴツゴツした冷たく大きな手のように
町中を濡らしていく

傘の上にはじけて
地面に落ちる雨粒
曇った空の向こうに見える晴れの兆し
あなたの存在しない町に降った雨はもうじき止むだろう
儚い気持ちともどかしい気持ちを残したまま。

2007/02/22 (Thu)

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