ホーム > 詩人の部屋 > 泉 浩祐の部屋 > 凍えたよ空の下。

泉 浩祐の部屋


[10] 凍えたよ空の下。
詩人:泉 浩祐 [投票][編集]

指先が凍る様な冷たさを拭いきれず、
後ろから襲い掛かる気配に恐怖を覚えた彼ノ夜。
挫いた足を引きずって、汚れた都会の雪に埋もれてく。
足先が凍って切断したとしても、元々使い物にならないから、
『ヨカッタネ』と貴女は微笑んだ。
冷たい氷の表情は僕の背筋をゾクッとさせる。
黒い雪 降る此ノ街は夜明けを運ばずに、

闇に消え行くのだろう。
去り逝く運命は誰しも変えられずに。



貴 の ロ い 憶 び し
 女 ホ 苦 記 呼 戻 て。

2004/02/23 (Mon)

前頁] [泉 浩祐の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -