調子のいいときだけ
愛でたりしないで
受動喫煙に
侵されるように
じわじわと心を
蝕むその眼差し
互いを阻む壁が
窒息させてゆくよ

日ごと病んでいく
方向を見失う
現在地まで見失う
ここはどこだっけ...?
怒りを見せることさえ
億劫になったら
コンプリート
それは洗脳的恋愛

あなたがしたこと
わたしに言ったこと
ぜんぶ覚えてる
体が憶えているの
魔法をちょうだい
一瞬で忘れられる薬
すべて無かった
ことにする呪文を

こんなに苦しむと
わかっていたなら
あなたの手なんて
取らなかったのに
気だるい今や
みじめな自分を
憂う気力さえ
失くしてしまうわ

ジオラマのなかで
踊り踊る反抗期
ちいさな箱の中に
酸いも甘いも詰まってる
そして同じことの繰り返し
あなたが押す背中
その先は地獄だって
わたし知ってるのに

魂のない体

言葉より大事な
なにかに気づいて

ざわめく空に
涙は溶けあい

痛みかき消すように
そうっと
わらった

まるでふたりは
はじめから

こうなることを
知っていたみたい

無邪気なままの過去

今日の苦しさなど
知りもせず

押し黙ったままの
未来さえ

明日の罪など
思いもよらない

刺激はなくとも
平穏無事でいい
スリルなんかより
ふつーの愛で満たして

「言葉がほしいし
行動もほしい」
「毎日会いたい
デートしたい」

でもね今はダメ
ここじゃイヤ
ワガママだなんて
いわないで

背伸びはしない
着飾らない
欲望に従順で
あなたが大好き

でもね今はイヤ
気分じゃない
呆れないでこれは
いつも通りのあたし

愛想尽きたなら
それまでだね。ゴメンネ
ただ正直でいたいの
あたしはあたしだから♥

些細なことにもなぜか
All or Nothing

もしくはTo be or Not to be!

ちょっとした出来事と
死を天秤にかけては
今日をどう生きて
どう乗り越えるものかと。

そんなくだらない
ことばかり考えてる!!

意味深長な笑み

辞世の句を胸に抱いてる!!

"たかが"と"されど"の
せめぎ合い

この攻防はいつまで続くわけ?!

何気ない会話をしても
ぼうっと空を眺めても
一瞬は癒されていても
すぐに現実が引き戻す

いまは何をすればいいのか、、、

こわくなる
泣きたくなる
死にたくなってしまう

塩をかければ
溶けるナメクジみたいに
私の体もそんな風に
都合良く消えることが
できればいいのに

そんなことを思いながら
あの月をみた

誰かはきっと
同じような境遇で
同じような感情で
同じように戦っている

たったひとつの空の下に
たったひとつの惑星の中に

それ以上にかなしい
辛いできごとを
背負って生きる人もいる

センチメンタルになりながら
涙を溜めこんでみた
悲劇のヒロイン気取りでも
ここで途切れるよりはマシ

ねぇ神様
もしいるなら返事をしてと
救っておねがいと

叫んでも届かない

なら信じる意味もここにはない

誰かがきっと
同じように痛んでいる
それを同士と呼びたいエゴ

私を癒すのは他人の苦しみ
自分だけじゃない
孤独じゃないって
そう思いたいだけだった

考え出したらキリがないと
解っていても意味はないの
いつだって考えてしまう
ねぇぜったいに悩んでしまう

堂々巡り、また繰り返し
出口は入り口
終わりは始まり
先刻の答えなんて翻り
間違い探しに興じて廻る

憂うほどのことじゃない
誰かの告げ口にも動じない
不意に抓られたような現実感

目の覚めるような夢を見たいよ
ただそれだけの今でも

泣いたのは事実だけどね
別にやり直したいってわけじゃないから
かんちがいしないで
ひとりでも生きてゆけるように
なりたいだけ
つよくなりたいだけ

逆らうこともせず
受け止めることもせず
あえて流されながら
宇宙にトリップして
じっくり観察していると?!

思考することの連続が
そこにはあるだけ
自分は誰なのか...
どこから来たのか...
明確な答えなどなく。

もっと曖昧なポイントに
つまずいてしまった
急に背筋に寒気が走る!

瞑想は哲学の入り口
大人びた顔で君が笑う...
まるで何かを
振り切ったよな
見たこともない表情で

余計に絡まる糸
訳が分からなくて
まるごと投げそうになった
だって夜ごと別の世界へ
引きずられていくよう...

フワフワしている
ここでの生き方が
死に結びつかせる
私の悪い習慣が

あのとき本当にすべては
溶けて無くなって
飛ばされちゃいそうな。
そんな気がして...

だけど君には話せない
君はきっと信じない
未来さえわからない
抱く悩みも不安も
人間の標準装備なら

綱渡りするように
またなんとなく始まって
そして流されてゆくだけ

擬態という自己防衛
本能はそれとなく主張して
トリップというトリック
受け止めるほどの気力が
まだまだ足りないね...。

もう少しの辛抱

もし言葉のない世界で
きみと出遭ったなら
それでもふたりは
恋に落ちたかな

きみはわたしに惹かれたかな...?

知らばっくれて
いたいけどもう

どう
にも
なら
ない

そんな気がする...。

ぞんざいに
捨て置かれたまま
あの日の夢が

きらきら反射して
まぶしくて
目に映るたび
心が痛いよ

自分を守るため
身につけた
そのナイフで

過去も未来も
まるごと
切り裂いて...。

どうしてだい?
いつからかい?

どう
にも
でき
ない

横たわる現状

目を逸らしつづけ
待ちわびていた
キセキという名の

怠惰な甘え

君が言いかけた
ことばを
聞かせてよ

すべてを
僕にぶちまけて

ますます周りを
遠ざけるように
孤独に囲まれ

見えない壁を築く日々

譲れないルールや
こだわりや
妙に高いプライドに
邪魔されて

本当の気持ちさえ
口に出せずに...。

意味もなく
今日を浪費する?
また明日、を
何度繰り返す?

冷たくひかる
真っ赤な涙の
海原に

決意と殺意
祈りのスパイス
まろやかに沈めて...