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杏の部屋


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君の横たわった姿を僕はただ見つめた。冷め逝く君をみて僕は僕の無力さを知った。君の側にある、赤あかと溜まった水たまりを見つめ、泣いた。泣く回数で君への思いがつのるなかで、また僕は僕の無力さを知った。君の代わりを探し、罪から逃げながらただ泣いた。これからの日々の中で、君を忘れることは無く、君を求め生きていくだろう。どうやったら君に逢えるのか。君を失い君を知った僕は、君なしでは生きていけない。君への気持ちを誰にぶつければいい?これを罰と呼ぶならきっと僕は耐えられないだろう。「君に逢えて好かった」そう言える日までの時の中に、僕はなんど死を覚悟するだろうか。君に今会いたいと、そう願い続けながら…

2003/09/06 (Sat)

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