詩人:スヌスムムリク | [投票][編集] |
それは
気高く
崇高で
少し不気味な
一瞬の輝き
それは自然
それは神
それはオーラ
たった一度きりの
魅惑的な光
第二、第三にはない
オリジナリティ
ああ
ベンヤミン
あなたは何を想って
この言葉を発したのだろうか
あなたの目には
何がみえたのだろうか
「アウラ」
この言葉の存在ひとつで
こんなにも私を魅了するなんて
あなたは一体何者なのだ
「どんなに近距離でも、決して近付くことのできないユニークな現象」
ああ
ベンヤミン
まだこの世の中に
本当のアウラは存在しうるのだろうか
いや
アウラの存在を確かめることのできる心を持った人間がいるのだろうか
薄暗い世の中
「こんなはずじゃなかった」
誰をも責めることのない
誰もがそう思う世界のなかで
「アウラ」
私はこの光の存在を信じたいのだ
アウラは全人類が感じることができるのではないか
私にも感じることはできるだろうか
人の
生き物の根本を確かめたい
アウラ
この輝きこそが
私たちを照らしてくれる
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