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あとりえの部屋  〜 投稿順表示 〜


[137] 祈りが届きますように
詩人:あとりえ [投票][編集]

 


君が悲しみ苦しみから



解放され自立出来るよう



無意識の祈りから



意識への祈りへと変えて



そして僕も



悲しみ苦しみから自立するよう



君に


この祈り



届きますように



















2010/12/04 (Sat)

[138] 僕は部外者
詩人:あとりえ [投票][編集]






冷たい

外は陽だまり

正体不明

輪郭は定まらない

誰なのか

今だハッキリしてはいない

以前から

なんとなくそうではないのかという

似た輪郭へと尋ねて


曖昧なまま来た

曖昧なままだろうと思う

これからも


だから信じられる姿をと

この数ヶ月


僕のことではないのだね

君たちの話しで

僕は 部外者だと

君たちは伝えてるんだ

なんだ

そうなんだ

地道に頑張ってる人を

こころなか支援しよう

そして

それなりに頑張ろう

2010/12/04 (Sat)

[139] 雪色メロディー
詩人:あとりえ [投票][編集]

 


静かな旋律

とともに


音の階段


転がる


まるい


まるく跳ねてけ


カケラたち



雪色のメロディー降って来た


温かさ求めるよに



2010/12/04 (Sat)

[140] 雪の糸
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
幸福の糸

絡まりもつれ

混線し



とても小さな子が携帯
手に持ち

大人たちの真似


もふもす
ももふし


そう話しながら青空の濃さ変わってる



幸福の糸

もつれたら切るの

解くの



雪雲は何 連れて来るかな

白い淡いはかなさ

それとも


その世界でしか感じられない

温かさ



雪の糸

溶ければ春


春は別れと出会いの風吹いて



段々暖かくなってくねと

こぼす


また夏 秋 来たね


在はもう冬


どんな雪降るのか


温かさの記憶忘れたくない


2010/12/05 (Sun)

[142] お月さまから降る雪は
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
花畑消えた冬の入り口

蜜さがしとぶ

真夜中


ハーフムーンの色

蜜みたい



お月さまから降る雪

つもれば雪の花畑


2010/12/15 (Wed)

[143] 小瓶の蜜はすぐ底をつく
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
優しさは蜜になり損ない

単なる甘いだけの砂糖

甘味料

摂りすぎては

毒になれど

薬にはなれぬ


だから

蜜をと冬の気温手前

集めていた

小瓶はすぐ底をつく



2010/12/15 (Wed)

[144] たくさんの鍵のなか
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
毒吐き草原に

落ちた

かじられた

毒林檎

ホルマリンのなか


毒吐き草原に

落とされ鍵


パスワード決まったかい


そこが

いつしか

海となり

遥かなる意識の底


泳ぐ深海魚のよに



毒薬の瓶さえ

落ちて泡さえ

用意されては


さあ


そこから立派な二本足にて

歩む人間におなりなさい


意識の深海の底から




毒薬の瓶

転がる意識の底は

泡さえ用意されて


いつしか草原に

落ちた

かじられた毒林檎

腐り


ホルマリンのなかで

浮かぶ脚本の頁タイトルに

完全なるラットの行方


意識の底の底

転がる毒薬の瓶と

用意された泡と



鍵とパスワード設定




後ろの扉から

生まれたばかりの泣き声と

白い布顔にかぶせられた

呼吸止まったママの姿


生まれたばかりの泣き声

聴いている


それは誰




2010/12/15 (Wed)

[145] エキセン ツアーの終幕
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
氷の女王の笑みを

捜す旅のよな

ツアーの最中



王子のロビンフッド

ハット編む手は


一つではなく

千の手となる

いつしか冬と春の交差点で

その時の歩行天国

見かけるならば



ツアーの旗を手に持つ

氷の女王の笑み捜し



あなたには

もうエキセントリックは

似合わなくなったの


ついていけないじゃない

エキセンな姿に自身が

氷の女王の笑み捜しなんて

ツアーは辞めて


春色のワンピース探しに

出かけてよ


2010/12/15 (Wed)

[146] 地下のイカロス
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
毒吐き草原に

落とされた鍵


捜す作業の合間



アリスうさぎの懐中時計

人魚のミイラ

イカロスの羽


あなたの教室はダムのよに

埋められたままそこから

未来都市

夢見て

地下の音


ひましに激しく鳴り響く

地下に創造のアクシデント

いつか


手が割れた地から出て


はい上がって来る


アクション


イカロスの羽



地下で舞う


創造のアクシデント的


アクション



2010/12/15 (Wed)

[147] 溶けたので
詩人:あとりえ [投票][編集]

 
 
アイスクリームを地下室で
買いました


あなたと食べる予定でしたが

夏休み過ぎてしまい


もう溶けてしまい


何年となるでしょう


あなたは すっかり

蝉取り上手くなり

いつしか

その姿も見なくなり

彼女は小娘の衣

あまり似合わなくなる

始めての夏

アイスクリーム溶ける

温度の速さに

詩溶かしてしまった


ごまかすのが速いのか

本音吐いた方が早いのか


街角曲がる

マタニティ姿から先の未来

それは誰しもに与えられた

未来でなく


あの娘は旅絶ったの

未来から



僕たちは 解散してしまった

僕はテーブルに座り

地下室の窓から


光り見ていた


そのテーブルと椅子にまだ若い人たち

座り出し


僕は もう二度と同じ

悲しみ体験したくないと

地下室の窓から

逃げ出した

君は蝉取りの姿

似合わなくなっても

蝉の声

レコーダーに納めながら


枯れた木の枝へ

若葉を

詩わせた


僕は 墓参りをしていない

だから


あんな姿で夏のキッチンの

冷蔵庫へアイスクリーム
押し込み

開けば溶けてたんだ

夏休み終わり



アイスクリームを創り治す

物語はいらないはずだと


彼女は受胎告知

受けたんだって


僕は

冬の扉の鍵

見つけて

ロビンハットの帽子

かぶってみた

2010/12/15 (Wed)
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