詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
一つの円のはずなんだけど
分断された 僕らのセカイ
きみと一つのはずなんだけど
どこかで一本 線引きされて
はちぶんのはち。
ヒトツになれない 僕ら
はちぶんのはち。
線引きが僕らの セカイを 分ける
はちぶんのはち。
『いち』になれないまま
境界線のギリギリで
今日もきみと お茶会だ。
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真っ白のキャンバスを
綺麗に きみの色に 染め上げた
セカイが 溢れる音が した
キラキラと 眩しく輝いて
愛されてる 気がした
ふわり ゆるり 笑うきみに
愛してる つもりだった
ふわり ゆるり 笑うきみを
過去が優しいと いうなら
あと何秒で 君を 思い出にできますか
触れた温もりが 嘘だと気付いた
溺れた ことに 後悔した
キャンバスは 白紙に戻そう
白で全て 塗り潰して
たった一言 最後のラブレター
セカイが 割れる音が した
さよなら きみへ
大好きでした。
『さよなら』のラブレターを 送るよ
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
ゆるり解けた きみの赤い糸
くるり解けた ぼくの赤い糸
小指(ここ)にはもう 戻れない
さよなら きみへ さよなら ぼくへ
くしゃり崩れた きみの笑顔
へしゃり崩れた ぼくの笑顔
想い出(ここ)にはもう 何もない
ありがと きみへ ありがと ぼくへ
いつからか 繋いでた手を
解いて二人 バラバラに歩き始めた
互いの距離を 互いのせいにし合って
真っ暗な溝さえ 気づかぬフリ
だから
さよなら きみへ もう泣かないで
ぼくには涙 拭うことしか出来ないけど
いつか何処かで きみを 笑顔にする人が
今以上の幸せを 与えてくれるから
ごめんね 泣かすことしか出来ない
不器用なぼくで…
ごめんね 笑顔を見たかったのに
いつも空回り…
さよなら きみへ もう泣かないで
ぼくには涙 拭うことしか出来ないけど
いつか何処かで きみを 笑顔にする人が
今以上の幸せを 与えてくれるから
さよなら きみへ ほら笑っていて
ぼくには涙 堪えることしか出来ないから
いつか何処かで きみが 笑ってるなら
それ以上の幸せ(もの) 望みはしないよ
ごめんね 泣かすことしか出来ない
不器用なぼくで…
ごめんね それでも、きみが好きでした。
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押し潰されそうな 夜
人の温もりを 知った
狂い死にそうな 朝
自分の居場所を 知った
枯れた声で 叫んだ
愛して 愛して 呪いのよう
澄んだ声が 囁いた
愛すよ 愛すよ 魔法のよう
あぁ ほら、きみが…
目をあけて 朝が 来るよ
白と黒の世界は 終わり
音が 色が 満ちるよ
朝は必ず来ると きみが笑う
永い夜は 怖くて
ひとりの夜は 辛くて
朝は来たけど きみが
見えないのは 何故だろう
目をとじて 夜が 来るよ
幸せな時間は 終わり
音が きみが 色褪せるよ
朝はもう来ないと ぼくは泣いた
目をとじて 夜が 来たよ
カラフルな世界は 終わり
色が きみが キエテイクヨ
朝はいつか来ると ぼくは、泣いた
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溶けたアイス 指差して
「とけちゃうよ」、笑うきみ
ほわほわして ふにゃふにゃして
君の笑顔に 溶けそう。とか、ね
夏バテ気味の 体力さえ
大幅回復しそうな程
「大好き」なんだよ
照れ臭くて 言えないけどさ
不可能も可能になりそうだ
大丈夫と背中押すきみに
そんな気さえ、してきた
笑って、もっと そしたら
ぼくはヒーローにも なれる気がする
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曖昧な感情持て余して
ひとり ぽつり 呟く
最大限の負の塊
声枯らすほど 叫ぶ『 』
灰になって消えたら
きっと 誰も 気付かない
行き場のない思い
きっと 誰も 気付かない
夜にまぎれて泣いた
雫を月が照らした
キラリ、ぽたり。
見ないで 苦しい
雨にまぎれて泣いた
雫が雨と混ざる
ひたり、ひとり。
見つけて 悲しい
消えた残響
ふわり、ぽつり
気付かぬまま
ひたり、ひとり
見ないで、汚い。
見つけて、寂しい。
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溶け込めないままの世界で
独り、居場所を求めた
手に入らないものは
たくさんあるのに
望むものばかり
増えてゆく
無くすものばかり
亡くすもの、ばかり
得るものは少ない
選るものは、少ない
溶け込めないままの世界で
ひとり、孤独を抱きしめた
それは紛れも無い『僕』だったから
おかえり って抱きしめた
溶け込めないままの世界で
僕だけは、僕を 認めてあげよう
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掴み取る明日は
もう、ないのかもしれない
誰かの手から放たれた
高速の鉛が 脳天を突き刺した
思考回路は遮断され
深刻なエラーを弾き出す
掴み取った幸せ(きのう)は
もう、消えたのかもしれない
誰かの喉から放たれた
抹殺の二文字が 手足を吹き飛ばした
通信回路は焼き切れ
深刻なエラーをたたき出す
そうして反響する全てが
体中を蝕んで
僕を、世界を、殺すのだ。
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愛してるなんて 器用な言葉
言える訳ないからさ ほら
真反対の此処で 今も
君の幸せを 祈っているよ
ふらり揺れた 星が光る
眠れない夜に 照らしたのは
独り 一つ ぽとり 落とした
伝わる事ない想いだけが 今
流れた星と 重なった雫は
届くことなく 空に還る
ごめんねなんて お別れの言葉
口にした瞬間にチクリ ほら
真反対の想いが 今も
僕の胸の中 燻っているよ
ふつり途切れた 月が曇る
眠れない夜に 隠したのは
二人 二つ ふわり 零した
置き去りにした心 溢れて
途切れた月影と 重なった絆
繋がることなく 宙に還る
届いたなら 変われてたのかな
応えはなく 僕に還る