詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
伸ばした手が 掠って
キミの頬を傷つけた
赤い線と 怯えた表情
傷つけることしか できないなら
この手離して もう 行くよ
僕の手が届かないところに
キミを置いて もう、行くね。
「サヨナラ」
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何もわからないままに駆け出して
明確な答えさえも見つからない
どうして此処に来たんだっけ?
なんで渇望していたんだっけ?
掴んだのに捨てて走り出す
こんな今日でいいのか
明日はもっと楽しいはずだ
言い聞かせて
言い聞かせて
繰り返し、繰り返し。
変えてみたい明日と
動かない自分に苛立って、矛盾して
掴みたいものは何だった?
描いた夢はなんだった?
問い掛けてはまた
繰り返し、繰り返し。
この心音が終わるまで
きっとずっと、繰り返し、繰り返し。
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どうゆう理由(ワケ)か
くるくると回る思考で
導き出した答えは
日だまりみたいに笑う
キミがたまらなく愛しいとゆーこと。
ポカポカした日に手を繋いで
二人並んで散歩して
ゆるゆると巻いた甘い栗色の髪が
僕の肩あたりで揺れる
抱きしめたい衝動と
理性とで戦争。
僕の視線に気付いて
照れ臭くハニカムキミに
理性は呆気なく白旗を振った
たまらなく愛しいから
もうこの腕から放さない。
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電話ごし
同じだけど、遠い空
呼吸の仕方を忘れた、僕。
機械ごし
愛してやまない、声
楽になる呼吸、脳裏の君
焼き付けて 焼き付けた
遠い日の 幼い僕ら
幸せのカタチ
電話ごし
留守番電話の、君の声
受話器ごし
溢れた雫、届かぬ君
繰り返しのメッセージ
君の今を聞くことは、叶わない。
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閉め忘れた扉の その角にぶつけた
痛いってしゃがんで 小指をさすっても
「大丈夫?」を言う その彼(ヒト)がいない
はった水膜で 視界がぼやけた。
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眠たくなったね
目を閉じよう
ふわふわ と
ゆらゆら と
漂うように 逃げて
何も無いように 見せて
追われることも やめて
追うことも やめた
終りにした夢を
いまさらになって集めて
さよなら出来なかったよ
だから夢で会いにきた
覚めてしまえばもう
終わってしまった夢だけど
昨日とは違う僕が
そこにいる気がするから
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笑えることに感謝して
明日を生きる糧にする
泣けることに感謝して
強く強く根をはって行く
怒れることに感謝して
許す優しさを手に入れる
そうやって僕は
存在理由を創ってく。
そうやって僕は
『人間』であることを確かめる。
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絶望ばっかじゃ変わらないよ
なんて正義面してる君よ
じゃぁ教えてくれ 僕に何が出来ると言う?
幸福と 幸福と 幸福で生まれてきた。
幸福と 幸福と 幸福の中育まれた君よ
偽善ばかりじゃ救えないモノもあるのさ。
それでも君が正しいというのなら
僕の存在理由を教えてくれ。
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目を逸らし ちょっと膨れた君の頬
苦笑しながら両手でさ、
べしゃっ って潰した
もれた空気の音に
今度は頬を真っ赤にするから
笑い堪えて僕も真っ赤
照れながら怒る器用な君の
そっと膨らんだお腹に触れて
君とキミが居るだけで
こんなにも幸せなんだ と照れ笑いした
愛しい人が2人になった
幸せ過ぎて僕のお腹もふくらみそうだ
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頭の上を飛び去る
唄に鳴らない 言の葉達
その想いの行方を
僕は知らない
まあるい円を描く
形創れない 幻想達
そのアイの行方を
僕は知らない
いつからだっけ 忘れたのは
いつからだろう 見えないのは
出来そこないをかき集めて
ああしたい こうしたい ちがう
そうじゃない こうじゃない ダメ
いつからだっけ 見失った
想いは 容易くすり抜けてった
掌、もう何もない。
思考した かっこよさに憧れ
指向した 届けたくて
いつからだろう 無くしたのは
伝えたかったのは
レプリカなんかじゃなくて
本物の 言の葉
出来そこないをかき集めて
星、月、太陽、生命、君、僕、
これでいい、こうでいい
着飾る必要なんてない
真っすぐな言葉で
僕は、世界を、愛している!
想いが 容易くすり抜けてった
掌、溢れる。