詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
「世界中の人が嫌いなの」って
きみは チカラなく笑って
独りで生きられないのは「弱虫」だって
きみは 俯いて答えた
「わかるよその気持ち、僕にも」って
言えやしないよ。そうだろ?
その痛みは「きみだけ」の痛みだって
何も言えず俯いた
傷だらけのココロ抱えて
必要とされたいと泣いていたね。
こんな残酷な場所で
独りで進むきみの 腕を
そっと 掴みたくて 掴めなくって
臆病で
「呼吸をする度苦しいの」って
きみは無理して笑って
「独りで生きるのは疲れた」って
声を殺して泣いていた
傷だらけのココロ隠して
「一体何を愛して生きればいいの?」って
そんなきみの声が
独りでなく声が 聴こえた
暗い夜の 暗い終りに 進む前にどうか
もう一度
ぼくの 声を聞いて
あの時 掴めなかった 腕を今は
掴んで見せるよ だから
笑うまで きみが本当に
ココロから笑うまで ずっと
側に居るよ 手をつなぎ続けるよ
一緒に あの朝まで歩こう
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辛いと吐き出した答えに
誰かが いつも 優劣を付けたがる
キミよりも、あの子が
あの子よりも、僕が
僕よりも、あの人が
他人の物差しで決めた答えに
果たして真実は宿っているのだろうか
確かに それはある意味で正解で
でも ある意味で不正解で
キミが出した答えだろう
キミの物差しで計らなくてどうする
「世界にはもっと、残酷なこともあるから」
確かに それはある意味で正解で
でも ある意味で不正解で
キミの人生でおきたことで
キミが辛いと感じたなら
それでいいじゃないか
キミは確かに辛かったんだ
吐き出す空気が酷く震えるほど
霞んで消えてしまいたいと思うほど
キミは確かに辛かったんだ
辛かったんだよ
その痛みを 僕らは知らないから
他人事でいれるけど
それはキミの人生で 酷く残酷なことだったんだ
僕はそれでいいと思うんだ
残酷さを知ったキミは
きっと誰かに優しくなれる
自分の物差しで決めた優劣で
誰かを否定したりしない
きっと優しく寄り添ってあげられる
辛いと吐き出した答えに
誰かが いつも 優劣を付けたがる
それこそ残酷な世界で
やっと見つけた幸せですらも
優劣をつけられる
それでも
キミがその痛みを知ったから
キミは誰かに優しくなれる
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眠い。けど、寝たくない。
24時間=1日。
足りないくらい。足りないくらい。
君が問いかける。
この道の先。
何が待ってるかなんて、知らないけど
24時間フル稼働で
進んでんだってさ。
わたしが歩みを止めても、
道がエスカレーターみたいに
動いてるから
気づかないうちに終わってんだってさ。
気付いたら天国で
あぁ、終わってたんだなんて
言いたくないから
24時間フル稼働で
歩いているんだ。
でもちょっと疲れたよ。
歩くのが億劫で。
わけわかんなくなるから
少し立ち止まってみるよ。
そうして少し見えてきた道を
また先もわからず進んでみるよ。
そんなものさ未来は。
そんなものさ、人生は。
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確か、あの時、痛かった気がした。
心がギシギシと、音を立てた気がした。
歪んだ顔を 取り繕って
何にもなかったように笑って
「平気だよ」 っていってみたら
心が空っぽになった 気がした。
繰り返して くりかえして
何となく痛みに慣れて
「平気だな」 って思い出したら
SOSが 出せなくなった。
本当はね、気がしたんじゃなくて
痛くて 痛くて 泣きたくて
平気なんかじゃ、なかったよ。
助けてって言いたくて 言えなくて
聞いて欲しくて 聞いて欲しくなくて
今のキミは、あの時のボクと同じ顔をしてるよ。
だからさ、助けてって言えないキミを
おせっかいだけど抱きしめるんだ
泣くのが下手くそで 涙を見せたがらないキミを
抱きしめたら 顔が見えないでしょ?って
言いくるめて 強く抱きしめるんだ。
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ずっと ずっと ずっと
ずっと問いかけてきた。
何で此処に居るのだろう。
価値は?意味は?
愛して欲しくて 愛して欲しくて。
少しでいいから、頑張ったね。って
ありがとうって 優しく 優しい、愛を
わかってほしかった。
認めてほしかった。
いらないと向けられた鋭い光に
己の全てが無意味に思えて
あの日、心は呼吸を止めた。
仕方がないって諦めて
取り繕って
わかんなくなった。
愛しいってなんだっけ?
愛されるってなんだっけ?
この手を握ってそっと
踏み外した道を正して欲しかった、幼い頃。
差し伸べられない手に、
諦めて 自らで戻した。
見向きもしないのなら、
望むのはやめよう
愛されないのなら
愛するのはやめよう
期待されないのなら
期待するのはやめよう
大丈夫。大丈夫。
平気だよ、
そう思うことで 呼吸を続けた。
呼吸が出来ないままで 呼吸を続けた。
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上手く愛せないから
愛されないと思ってた 誰からも
それが当たり前で
この先も続くんだと思ってた ずっと
愛せないけど 愛して
そんな風に思っては
愛せないなら 愛されないだろう
自嘲して。
でもあの日
キラキラと輝く君が
僕の手を取り微笑んだ
「キミをもっと、知りたいよ」って
夢だと思った でも
そう微笑む君は偽りのない真実で
幻でも夢でもなくて
初めて 心が 震えた気がした。
不器用な僕を 愛してくれた
同じ想いの形を 返さなくていいと
笑ってくれた
そんな君をいつしか
愛しい と
そう思えて。
今日 この日
弱い僕を守ってくれた君に
今度は僕が守ると
誓いの指輪を渡そう
寄りかかって潰れ合うのではなく
手を取り笑いあうために
強くなったよ 強くなったから
どうか。
君の涙を拭う役目を
僕に下さい。
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この気持ちが 友愛なのか、恋愛なのか
僕には 良くわからなくて
ただひとつ 言えるのは
君が誰よりも 特別だって事だ。
側に、いなければ寂しくて
彩のない世界で
退屈な日常だって
そう気づいた
それがどんな種類であっても
君を愛している事は 変わらない
だからかな。
今ならわかるんだよ
君と共に居たい
君と歩いていたい。
君の 人生に関りたい。
この気持ちが
友愛なのか 恋愛なのか
まだ よくわからないけれど
君を愛しているよ
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「もういいよ」嘯くきみ
「嘘つき」届かない
あの日伸ばしてくれた手を
確かに私は掴んだのに
どうして今、ひとりなんだろう
あの時確かに、側にいるといった癖に
あの時確かに、約束を交わしたのに
今、右手が冷たく悴むのは
何故?
今、ひとり震え朝を待つのは
何故?
呼吸をしてるのか不安になる
指先に微かに灯る吐息に
胸をなでおろす
早く起きて。朝だよ。
いつもみたいに、「やぁ、」
笑って。
届くように掴みたいのに
触れたら私は死んでしまう
言葉を交わせないその瞬間に
ひとりに押しつぶされて死んでしまう
ねぇ、早く起きて。
あなたをひとりにはしないから
ねぇ、早く起きて。
私をひとりにしないで。
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触れたいだけの掌なんていらない
そこに感情がないのなら
それは無機物とかわらないから
あの雨の夜
君に触れた手は確かに震えていて
僕の隠せぬ思いが抱き寄せる君に
伝わってしまうのではと 不安だった
あれから、どれ程の時間が流れて
僕らすれ違ってしまったのかな
当たり前過ぎでわからなくなってしまう程
もう震え無くなってしまった手を
そっと二人、握りしめたままだった
ずっと夢の中にいられたらいいのに
叶わないから、二人解いた
そっと、握りしめたままだった手を
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ゴメン 細い肩で震えて
泣いてるように呟くから
無力さに 苛立って
ただ 悔しかったんだ
「また明日」と言うけどさ
保証なんてどこにもないだろう?
君の言う「明日」が
果たされる日を待つよ。
今どこで、何をしている?
願わくば笑っていて欲しい
幸せだと感じていて欲しい
暗い荊の道を歩いてきたから
陽だまりの、一時でもいい
感じていて欲しい
謝らなくていいからさ
どんな形でもいい、帰っておいで
「また明日」保証なんてないんだけど
僕らの「明日」が
訪れる日を待つよ。