詩人:soRa | [投票][編集] |
僕のピアノの鍵盤にはいくつもの傷がある
この街のノイズや心の悲鳴や叫びを五線譜に記すたびに増えていった傷だ
君はその傷を撫でるように優しいメロディーを奏でてくれる
悲しい歌ばかり刻まれて来た僕のピアノは
照れくさそうに音をはずしたりしたけど
その優しい歌に満足気だった
僕は初めて愛の歌をつくった
とうてい君には及ばないのは知っていたけど
五線譜にならんだ音符たちはとてもなだらかな表情を見せた
詩は書かないでおこう
このメロディーが二人の愛を奏でる時が来るまで
ありがとう
あなたがくれた
光に満ち溢れた優しいメロディー