詩人:安曇 | [投票][編集] |
懐かしい匂いが運ぶ貴方のカケラ
進むことのない想い出
ありがとう、も
さようなら、も
何もいらない、と泣いた夜
貴方の中にいたかった。
簡単に、貴方は私の中を乗っ取るのに
例えば、今のように
簡単に
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さよなら、握り締めている
指先、冷たく
心の中に入り込んだ人
貴方のかけらが私を、刺している
氷の刃で私をつらぬく、氷は私の温度で消えて
貴方は涙を凍らし隠す
きっと、私は許してしまう
きっと、貴方はそんな私を知っている
さよなら、握り締めて
痛んだ指先なでて、一人泣く
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人を傷つけるのも人
人を救うのも人
人は人に傷つけられ、その傷を癒してくれるのも人
救う人だって完璧じゃない
私は、人を癒す人になりたい
私を癒してくれたあの人のように
気づける人でいたい、完璧ではないと。
考える人でいたい。
悩み続ける人でいたい。
考え、悩むからこそ気づく事が出来るから。
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夜空の中、浮かぶ涙
何もかもが今は昔
まるで幻見ていたように、凄く幸せだった。
初めて、好きだといって
初めて、好きと言われた
終わった想いは夜空に溶かして
悲しい心は砂糖をかけよう
好きだった想いだけ、幸せだった欠片だけ
ほんのすこしだけポケットにしまっておいた
気付かれないくらい、ほんの少し
明日を歩けるように、
また誰かを好きだと言えるように。
短いけれど、幸せだったから。
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貴方が泣いていた。
強がりで、滅多に泣かない貴方が
静かで、壊れそうに泣いていた。
私は言葉をなくしてしまったかのように
ただただ、抱きしめるしか出来なかった。
とても歯がゆく、もどかしい
私を守りたいと、泣いてくれた貴方を
そんな貴方を、私は守りたい。
例え、正義とは正反対でも
私は貴方を守りたい。
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コーヒーの香りにテレビの音
心地よい笑い声が時々聞こえて、私は柔らかい空間に横たわる
当たり前のこの空間が、私の一番の幸せです。
当たり前すぎて、忘れやすいけれど
私は忘れない人でいたい。
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許すことを覚えてから
あなたと私はとても仲がいい。
きっとあなたも私を許してくれているのだろう。
私が許していることを言わないように、
あなたもこっそりと。
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雨の日に、傘を投げ捨てて走り出した
笑顔の仮面は雨に流され、僕の顔が現れる。
息を切らして、汗と雨で濡れながら
僕は僕の顔であなたに逢いたかった。