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安曇の部屋  〜 新着順表示 〜


[486] 流れる
詩人:安曇 [投票][編集]

涙が流れた

説明しにくい涙


悲しいわけでも、嬉しいわけでもない

笑顔が消えて、怒りも消えて、言葉も消えて、


ただ、からっぽになったとき


流れ出す涙


溢れるのではなく、流れる


ああ、まだ私はここにいて

生きているのだとわかる


歩き出すために必要なものなのかもしれない



生きるとは何か、


決して死にたい訳では無い



でも、時々ふいに流れる涙



生きている

2017/05/21 (Sun)

[485] 言葉が流れていく
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私の話は風が吹いて過ぎていくように

流れていく

貴方には見えなくなってしまった


私は口を閉じ、言葉は消えていく

もう、つかれました

2017/03/15 (Wed)

[484] 感情
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人は慣れる。

悲しみも、幸せも

知らないうちに慣れていく


忘れたくないこと、忘れたいこと


この感情も、いつか薄れるだろう

でも、それはいつかの話


抑えられないほどの、今の私の感情

抱きしめて、お風呂に入ろう


お湯と同じ温度になるくらい

2017/03/05 (Sun)

[483] オレンジ色のお風呂
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オレンジ色のお風呂に浸かり

このままお湯に溶けてしまえばいいのに

と、みつめていた


お湯に溶けたら、流れてしまうのかな


体温と、湯船の温度がほぼ同じで

オレンジ色のわたしになった

2017/02/24 (Fri)

[482] 消えそうな夜
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消えそうな夜

私はひとりそこにいて

動かない顔をマスクで隠した

私がいない世界は

何も変わらず動いている


なにもかわらないけど、終わりにだけはしないと

そこにいた

2017/02/24 (Fri)

[481] うた
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さよならと君が笑う

悲しい顔を隠せずに

愛してた、それは本当嘘じゃない


2017/01/31 (Tue)

[480] そんな夜
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ウイスキーの綺麗な茶色を水で薄くしてちろちろ飲む

薄い寝息、薄暗い部屋

貴方の寝顔を観ながら、ひとりでお酒を飲む


平凡だと、あの子は笑うけど

その平凡は、私にとっては幸せで


どれだけ、普通の平凡が難しいか

幸せなのか、なんで気づかないのか


ひとりウイスキーを飲む


あんなに苦手だった、香りがたまらなく愛おしい


そんな夜

2017/01/30 (Mon)

[479] 眠れない夜の話
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眠れない夜

ぐるぐる巡る

怖い考えが

ぐるぐるまわる

悲しい思いが

どんどん夜が闇になっていく。


優しい、柔らかい夜も知っているのに

2017/01/16 (Mon)

[478] 夕方になる少し前のこと
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夕方になる少し前のこと

私は1人で運転していた

声も出せないくらい、心は重たくて

何も考えたくないと、あてもなく走らせていた

信号で止まり、ふと目線をあげると

薄い蒼の中に、薄い月がいた

ぼやけた丸


逃げてはいけないと、わかっているけれど

私は、逃げていたのかもしれない


薄い月をみつけて

まるで今の私の心のようだと

凄く泣きたくなった。

2017/01/11 (Wed)

[477] 運転中に
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同じリズムで走る学生たち

同じ色のユニフォームをきて

えいおえいおー

前を走っていく


信号が青になり、私はアクセルを踏む

前にいた学生たちに近づいて

遠くなって行く


えいえいおー

小さくなる学生たちは

遠く遠くなっても

同じリズムで走っていた


2017/01/11 (Wed)
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