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安曇の部屋


[148] 蜻蛉
詩人:安曇 [投票][編集]

僕の顔、映っている

日差しを浴びて光る水鏡


僕もやっと水面を飛べるようになったよ


日差しは僕を

きらきら輝かせ

まるで
新しいヒカリになったよう



空の中に溶け込んで

風と共に流れ流れて

水と共に唄いながら

草木に優しく挨拶交わし


  僕は命燃やした




はかなくて短くて

もっともっと
日差し浴びたかった


でも

泣かないで、泣かないで


すごく素敵だった

思い出す水鏡

ずっと憧れてた


きらきらと輝いて

僕を映したよ


はかないね

でも泣かないで


ほんの少しだけだったけど懸命に飛んだんだ


僕は飛んだよ


水鏡に姿を映しながら




   僕は飛んだ

2005/11/12 (Sat)

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