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安曇の部屋


[324] 美容室で
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

髪の毛を切ったら、悲しくなって


泣かないと、心に誓った決意が


たったの
一時間で崩れ落ちた


貴方が綺麗だと
撫でてくれていた髪の毛が

無造作に床に散らばっている


まるで、
貴方との愛が落ちてしまったようで

 なおさら悲しくなった




笑ってさよならしたい、

なんて私にも強要しないで


泣き叫んで、
嫌だとすがることも出来なくなった


私の想いは、
聞かなくてもいいんだね。


まるで、
仮面を付けたような笑顔でさよならした私を

貴方は赤い目で見ていた




床に散らばった髪の毛も
綺麗に片付いて

残ったのは、

貴方との思い出と短くなった茶色い髪。


さよならなんて、
言いたくなかったのにな


すごく好きだったのにな




 …好きだったのにな。

2006/09/11 (Mon)

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