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黒の部屋  〜 新着順表示 〜


[63] スクリャービンの黒い世界
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a black world

目の前を歩いていた少女がいきなり消えてゆく

a black world

虫の死骸

今度は本当に死んでいた

フレッドレスベース

ロックンロールを話題に喋る少年達

a black world

フレッドレスベース横目に少年達が消えてゆく


黒への思いを永久によぎらせ消えゆくモノを見失う

教えてよミスタースクリャービン

教えてよミスターグールド

横目に少年達が消えてゆく


2006/02/20 (Mon)

[62] 無限グノシェンヌ
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生ぬるい夜更け

練り上げるようなグノシェンヌ

強烈にえぐられ

混沌とする頭を整理する事もできず楽器を置く

生ぬるい夜更け

吐き出すようなグノシェンヌ

このまま眠りたい

横目でベースを見て目を外す

無限グノシェンヌ

眠ることを許さない

転げ回っても叩き壊しても変わらない

無限グノシェンヌ

眠る事を許さない

今さらエリックを消したって止められない


2006/02/19 (Sun)

[61] 色彩の墓
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かき鳴らすベースも消え失せて

ロフトから落っこちたのはあの映画のサントラだった

亡骸の心配をする男を余所に

彼女のブルースは鳴り続き今も地中海の水に混ざる

サヨナラ サヨナラ

今日が最後

だけどこのまま目覚めなかったら

躯は墓に入れられてしまうよ

ジャニスみたいになりたいかい

だからってダイナマイトでバラバラにしようだなんて

都合の良い事を考えたものだ

完全に消える方法も

黒自身になる事も

お前にはどちらも叶わないよ

お前にはどちらも叶いはしないよ



black

2006/02/16 (Thu)

[59] ある町の話
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彼女はオニキスのペンダントをさりげなくだがしている

彼はロックのアルバムばかり千枚も買いあさり二百万円の借金をした

彼は昼も夜も踊り続けて七十万の借金をした

彼は典型的なパンクスでマーチンをイギリス風に結ぶ

彼は破天荒なチンピラで水のような手をしている

彼女はとても綺麗な目と髪を持っていて誰も触れられない

彼は生まれながらではないがなかなかのギャンブラー

彼は百色の絵の具で一色の色を造る

彼はハサミを餌に獲物をとっかえひっかえ

彼は大体決まった場所に現れレゲエとダブの話に夢中

彼女は毎日のように酒を飲んでは彼等を見て笑う

2006/02/16 (Thu)

[58] 水と炎の中で
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これはラブソングではない

あれはラブソングではない

それもラブソングではない

そしてラブソングではない

どれもラブソングではない

俺はラブソングではない

ここは炎の玉の中

ここは深い海の底

躰は人の冷たさほど寒いのに

触れれば息をするように温かい

なぁもしも

針と注射器を手にした時には

目一杯の軽蔑だけをおくれ

ポンプを目の前に尚俺を笑え

愚かなる我が姉を笑い

偉大なる我が友を笑え

ロックスターに憧れたサイモンリッチーを笑い

ピアニストとゆう人種を笑え

あんたが先に向かったのは天国でも地獄でもない

死してなお薬局なのさ

怯えるように消えてくれ

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

this is not a love song

2006/02/13 (Mon)

[56] ドヴレ山の魔王の宮殿にて
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ボアダムスのまがいものが照明を全部消した

彼は本を読んでいたらしく激しく激怒

慣れれば黒では無いのに勘違い

暴れ馬のベーシスト

under groundと呟きアメリカ人を殴る

彼は独り

悠然と独り

恐ろしい女の人形だけ引きずって

現世

ボアダムスみたいなものが照明を全部消したんだ

私もそこに居たんだっけ

under ground

2006/02/13 (Mon)

[55] おやすみ東京
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おやすみ東京

先にお眠り

おやすみ東京

眠れない夜

そうだよ

あそこの湖は

みんなの涙が溜まる池

さよなら東京

先にお眠り

さよなら東京

眠れない夜

2006/02/06 (Mon)

[53] 街と口笛
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聞こえない口笛ふいて人混みから消える

虚ろな瞳

黒い前髪

裏道から公園へ

裏道から公園へ

誰も見て居ないけどカッコつけるよ

手を突っ込んで襟たてて

虚ろな瞳

黒い前髪

裏道から公園へ

裏道から公園へ

シュールな口笛ふいて人混みから消える

地下に住みたいわけじゃないけどあいつと同じ

吉祥寺は今日も冷たい

だから人混みから消える

勝手だろ

裏道から公園へ

裏道から公園へ

人混みから夜に消える

2006/02/03 (Fri)

[52] 疾走の詩
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私は開花

私は無限

過去の絶望は今 揺るぎない自信へ

恐怖させていたモノは至上の喜びへと

知って知るなんて事はもう無くて感覚に体を置く

きりがない疲弊ときりがない熱情を超えて

暗闇に落ちた水滴の波紋はゆっくりと広がる

内側からの

閃光からの


見ては失せるハイエナ達の群れ

飛ぶ事が自由だと思う蝶達の群れ

着眼

私は開花

私は無限

内側からの閃光

宇宙は今 この志に抱かれている

宇宙は今 淡い閃光に抱かれている

2006/02/02 (Thu)

[51] 音と私と薄明かり
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処女を呼ぶほどに片付いた部屋で

勘違いのライナーを読んだ

漂う香の香りと裸電球の明かり

処女を呼ぶほどに片付いた部屋で

勘違いの音楽を聴いた

漂う香の香りと裸電球の明かり

それだけで十分な気がした

それだけで十分な気もした

処女を呼ぶほどに片付いた部屋で

勘違いのピアノを弾いた

香は灰になり砂に落ちる

裸電球の薄明かり


2006/01/31 (Tue)
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