詩人:黒 | [投票][編集] |
軟体動物がくねくねと
やっぱり急所は頭でトドメを刺すのは難しい
無くなったと思った時に動くのは力がいるだろう
リズムダウトの涙
リズムダウトの言葉を越えていけ
フェイクでも悪あがきでも凍らせたっていい
無くなったと思った時に動かすのは力がいるだろう
軟体のみみずがくねくねと
トドメを刺すのは簡単の様だ
みみずリズムダウトに入る
死するその瞬間
虫はもう一度だけ飛んだ
先延ばしにされた死に無言
リズムダウトの涙
リズムダウトの言葉を越えてしまえ
フェイクでも悪あがきでも凍らせたっていい
無くなったと思った時に動くには力がいるだろう
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進む世界が全て絶望なんて事はない
知って知るなんて事はごめんで灰色に呼吸を置く
見上げる太陽は恐ろしいが月には極上の喜びで泣ける
そいつは生意気な問題さ
彼はジゴロを気取りたいだけ
進んでゆく世界が全て真っ黒なんて事はもうなくて
知って知るなんて事はごめんで灰色に呼吸を置く
歓喜は今、悲劇的に
一番恐ろしかったものは一番の楽しみに
そいつは生意気な問題さ
彼はあの頃ジゴロ気取ってたって訳
なぁ あんた
這い上がってくる俺を蹴り落とすなんて事は二度としないでくれよ
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にやけ面はペテンの関係者
服装も顔も態度もみんな同じ
話す事までもどれも卑猥なら
お前には蹴りをくれてやる
裁判所でもどこでもどうぞ
そう私はバイオレンス
私はアナーキー
この信念は日本刀のひと振りのように
知識による冒涜は認めない
知識による冒涜は決して認めない
ただ感性が誘う方向へ
複数の方向性へ
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ギタリスト高級ギターを貸して
愛は飽きた
女の子 アイスを買う
彼女を癒すのは古いレコードだけで
二番線
裸ギターのチンピラに出会う
黒ずくめ
奏でるブギもブルースもたいして欲しくなかった
女テレーゼを歌う
黒いサングラス
もどかしい布団の中で見せ合い
「すぐにでも出ていって下さい」
早く朝になって
早く朝が欲しい
見るそれは
肉を頬張る人間達の狂宴
少しだけ参加
脱却して下り電車に
ギタリストフォークギターを貸して
愛とゆう言葉には飽きた
残ったアルコールは残骸として処理
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真っ暗闇で鳴るは音楽
残光は緑色の目の玉
猫の目のように残る
月に向かって真円のべースをスラップ
聴覚は部屋中に冴え渡り
登りつめては落ちてゆく
砂時計の砂のように
ああ
その中だけに絶頂を
その時生きる喜びを
主よ人の望みと喜びとは
我が主はミューズ達
それこそが私の性だろう
我が主ミューズに一生涯の忠誠を
我が主ミューズに一生涯の破壊と想造を
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ヘッドフォン耳にしたその時
左右から脳の中を駈ける
それは波打つイメージ
首を降ってこじ開けろ
今度のは青と白の閃光だ
残像と瞬きの瞬間に
残像と瞬きの瞬間に青と白の閃光を見た
そいつはうねる波のイメージ
重い腰なら首を降ってこじ開けろ
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嫌われた本の話
古い本屋の本棚の上
おそらく人間にしたら女であるその本
内容はきっといろんな意味で悲惨だ
前の持ち主の手を離れさまよう
彼女は棚の中一番の嫌われ者
後ろ指を刺されながら新たな持ち主を探す
宗教的な表紙がさらけ出されたその時
彼女を手に取ったのは俺だったのか
俺じゃなかったのか
彼女が棚から抜き去られるその時
飛ばされる罵声の数々
生きた本からも死んだ本達からも
彼女はそれでも棚から離れるのを拒んだ
黒だったか白だったか
俺だったのか他人だったのか
彼女が新たな持ち主の手に渡ったたのかどうかはわからない
果たして一度でも読まれた事はあるのだろうか
彼女がはっきり拒んだ事だけは覚えている
赤文字のタイトルに惹かれた
それは俺だったのか
他人だったのか
虚無だったのか
あの本の行方も新たな持ち主も誰も知らない
果たして一度でも読まれた事はあるのだろうか
嫌われた本の話これでおしまい
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高みを目指す英雄を後目にunder groundを掘り進む
宇宙を無限に想造
修練とストイックの最深へ
高み 英雄が登りつめた天
すなわち白がここまでも眩しい
こちらまで照らしたつもりでいるのは止めろ
違うのは色
違うのは思想
修練の先に栄光はない
ストイックであるがゆえ天を拒む
地から向かうさらなる先
掘り進んだunder ground
宇宙の断片に出会う
きっと最深部は底が無いブラックホール
初めて見るであろう景色は天とあまり変わらない
共に無限
違うのは色
違うのは到達点
天 栄光と人のhigher ground
地 景色なきunder ground
栄光を背に最深へ向う
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自由への渇きが私を走らせる
渇望する
私は檻を噛み砕く無限の猛獣
私は集約された無限の閃光
私は青と雨を混ぜ込んだ無限の滝
無限が地獄で無限が極楽
私は魔王
ひとつ
奏でてみせようか