詩人:空白 | [投票][編集] |
頭が悪いよ僕はと
いつも声に出して
嘘くさい世界に
エンガチョ
追いつけない
関係を確認する
期待するから
苦しくて
結局失望する
困ったもんだね
最初から
知っていれば
素直に
世界を好きには
存在を好きには
多分ならなかった
千切れた断片に
躓いては
手当を受けて
突然突き放されることも
なかったね
滲んでいたのは
塗り潰された世界
捻った
ノートから
初めて学んだ
人だった
不思議なのは
変なのは
本当を知ることは
間違ったことだと
未知は未知のまま
無知は無知のまま
迷惑なんだよ
問題は今も
やるせなく増えて
唯一なんだ絶対は
予想はもういらない
ライトは
理性に当たり
ルールを作った
冷凍保存された
論文に構築されて
わかったことが
真実なの?
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宛名のない
色んな色合いの
薄い手紙
映像だけの
おかしな手紙
形のない
距離を感じて
繰り返し
景色を
この場に
再生する
しきりに
過ぎ去りし日を
静寂の中で
そうした存在
立ち止まった
調整中の心を
連れていく
手が止まらずに
扉を開ける
なんとはなしに
日常を消して
ヌイグルミになる
寝不足の頭で
のさばる罅
背景に浮く
否定する日々
不思議と癒える
減ってくイライラ
ほらページを開けば
まだ幼い私が
見えるんだ
向かい合わせの
めいいっぱいな
もう一つな自分
夜間に届く
夢見る瞳
予告のないドラマ
ラストはいつか
理想は幻想
留守中の夢
連絡とれない平和
濾過されない矛盾の中
私は生きてる
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荒れ狂って
息ができない
空蝉と
絵空事が同居する
おままごとな日常
簡単だ逃げるなら
恐怖だそのままなら
苦しい空気が薄い
結局箱の中で
木霊する苦しみが
騒がしく触れて
沁みが
既に体中
世間知らずで
その光しか知らぬ
太陽に遠い向日葵
近づいて
遂に堕ちたい
手を伸ばせば
途中まで
なかなかどうして
煮詰まっていく
抜けていく
螺子だ
ノイズの中で
早く軽くなれば
広がったそこに
増やすもの
隔てるものを
放棄して
ますます
魅せられていく
無数のノイズ
目眩の正体
もうすぐ僕は
やっと僕は
ゆっくり歩ける
ようやくさ
楽々行けるだろ
リアルはなかった
類似は嫌悪
冷静だよもの凄く
論理なんて
解らないだろ
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きつくきつく
しめたのに
ぽちゃん
ぽちゃんと
おちてくる
ぽつり
ぽつりと
しみていく
それが
なみだか
ためいきか
しらないうちに
こぼれてる
それが
うそか
ほんしんか
ろかされた
それが
いいのか
わるいのか
すいどうすいの
あじにけちつけ
うしろむき
かねでかう
ひょうじさえ
なんだか
うそがみえかくれ
まだ
かるきくさい
なまぬるい
ほうがいい
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死にたかった
わけじゃないけど
いつも
どこか
冷めてゆく
渇いてく
心
止められなかった
生きたかった
わけじゃないけど
声と手が
誰かに
きっと
届いてるって
届くって
捨てられなかった
世界の全てを
2つに分けろって
言われても
心が
命が
灰色なんだよ
どうしようもなく
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ここは永遠に近い場所
何も始まらないから
終わらない不思議な空間
ここでは
僕は空も飛べる
無重力を体験し
過去も
未来も
同じ空間にある
何の拘束力のない
自由は
右手の力を
奪い続ける
一つの点が凡てを壊す
何の変哲もない
薄っぺらな紙に
戻してしまう
秒針が止まり
鼓動が消えて
永遠の中
見つけたものは
右手に宿る
衝動でした
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ここに
書いた図が
どうして
文字になるのだろう
それを
僕が文字と
思ったからだろうか
直線と曲線と
点と丸
それを文字と
するのなら
彩り鮮やか
鮮明なイメージ
絵の方が
余程文字らしい