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空白の部屋  〜 投稿順表示 〜


[34] routine
詩人:空白 [投票][編集]

相変わらずが

いつの間にか

疎ましくて

壊死していく

可笑しいくらいに

空の細胞

昨日の僕

黒く変質していく

携帯の着信履歴が

孤独を強くする

錆が身体を覆う

萎びた今に

縋りながら

世界の縁に

素知らぬ顔して

立ち尽くした

ちょっとした力で

尽きる命

照らす月は僕を

止めてくれるだろうか。

2006/09/12 (Tue)

[35] あI雨
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雨の温もり

一瞬の温もり

嘘を流して

笑顔の化粧

落としてくれる

傘をわざと忘れて

今日は濡れようか

クタクタな心を

景色と一緒に

子供みたいに

最後に泣いたの

下唇は覚えてる?

素直な気持ち

設定できなくて

空と一緒に

例えば雨と

小さな私が

噤んだ毒を

天気に変えたら

土砂降りの雨

泣き叫ぶ私を

滲ませて下さい

塗れた体を

熱で溶かして

飲み込めない

歯痒い思い

罅割れた心

複雑な気持ち

本当に言葉にならない

毎日

みるみる増えてく

無口になるけど

めちゃくちゃにさけびたい

モザイクかけて

やさぐれた心

夕立が溶かす

予報的中

雷鳴の

リクエストに応えて

累計雨量増えていく

例年にない

路面の川は

私の涙

2006/10/01 (Sun)

[36] blank 2
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もう内容とか
どうでもいいとか
考えてる

埋めたくて
しょうがないんだ
空白を

意味の通じない
羅列
円周率とか

書きたくて
たまらない

埋めるだけでいい

僕の前に
白いものを
置かないでくれ

右手が
止まらなくなる

塗りつぶしたい
というよりは
書きつぶしたい

同じ言葉より
違う言葉

難しい言葉より
簡単な言葉で

ただ
白を黒くして
安心したい

2006/09/13 (Wed)

[37] ひび
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好きな言葉に
ラインを引いて
私を見失って

スクランブル交差点で
立ち止まって
自分を見つけた

不精不精
身体を動かして
マメマメしく
ページを埋める

昨日今日明日と
尽きることは
ないだろう

カタログを捲り
見る夢選びながら
瞼を閉じる

そんなひび

2006/09/13 (Wed)

[38] あJなんとなく
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あまりに

いろいろ

うやむやで

選りすぐり

恐らく

かなりが

きちんと

括った

けっこう

これまで

流石に

しっかり

滑って

せっかく

それでも

沢山

因みに

つまり

ていうか

ところで

なかなか

二転三転

抜きつ抜かれつ

念のため

軒並み

はっきり

引き続き

雰囲気

編集

殆ど

真っ青

みるみる

無理やり

めちゃくちゃ

もちろん

やるせなく

故に

ようやく

楽々

両方

類似化

歴然と

路線変更

わりと

真摯に

なんとなく

2006/10/01 (Sun)

[39] 間違い探し
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予定は未定で
駆け出した今日
窓に預けた頬が
冷たかった


窓の雪原に
足跡を残して
あの頃に
帰りたかった


カラーのフィルム
片方だけ外して
間違い探しをした
セピアの空に
紙飛行機


ココはドコとか
イマはイツとか
現在形じゃ
感じられない

2006/10/07 (Sat)

[40] バベル
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言葉があるから

通じあえるって

誰が言ったの


言葉がないから

通じあえないって

誰が言ったの

2006/09/15 (Fri)

[41] sigh
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夜中に

馬鹿なこと

考えてみた

僕らは

言葉を使ってる

けど

ほんとに

言葉を

使えてるかって

ほんとは

僕らが

言葉に

操られてるんじゃ

ないかって

真剣に

ばかばかしく

呟いていた

2006/09/19 (Tue)

[45] cross word puzzle
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助言は

たくさん

頂きました

でもそれは

僕の空白を

浮き彫りにする

だけでした

埋めるのは

僕だと

みんなが言うので

ひとつひとつ

埋めていくのですが

結局

みんなが

何を言いたいのか

わからないのです

それでも

答えは

僕が出すのだと

みんなは

言うのです。

2006/09/16 (Sat)

[46] 知恵の缶詰
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急に知らない

子たちと

一緒に

買わされた

缶詰

ラベルに知恵

お父さんと

お母さんは

ずっと笑ってた

嬉しそうに

ずっと

手に持たされて

いたから

好奇心から

開けてしまった

記号が溢れ

目の前で

式になる

触れたものが

次々変わった

地面が階段に

洋服は制服に

玩具は文房具に

どうすれば

いいのか

わからないまま

お母さんの目で

机に縛られ

無駄なものを

捨てられ

余裕がなくなった

見えてたものが

見えなくなって

頭に詰め込ました

要るのかどうか

解らない情報で

見えなかったものが

見えてしまった

視界は広がり

不思議さや

夢への

視力は落ちて

結局

その頃の僕等に

何を見せたいのか

解らないんだよ

文科省さん

僕は缶詰じゃなく

種が欲しかった

元からあるものを

詰め込むんじゃなく

自分で育てたかったよ

ねぇ文科省さん

僕等が

欲しかったのは

ゆとりじゃなくて

そうぞう力だったと

思うんだ

だって

今、見えるものを

美しいって

守りたいって

思えないから

2006/09/17 (Sun)
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