詩人:ジャン | [投票][得票][編集] |
赤い星を向く銃口 錆び付いた引き金
銃声に驚いたのは 鍵盤の上を歩く猫
ささやかな悲劇が 静寂を切り裂いて
あの星は血を流した ああなんて素敵な夜
滴り落ちる星の血が ほらこの夜の街並を
こんなに綺麗に彩って 人々の痛みも憎しみも
浄化されて綺麗になって ひとときの悲劇は終わりを告げる
あの猫が創造した 部屋に響く不協和音
その余韻に浸るうちに 私は眠りについていて
夜の街が祝福される 素敵な夢の世界にいた
雫を零す赤い星 あれは空の心臓で
それを撃った私は 街に天の血を与えたんだ
いい銃声だった 空は暗いままかもしれない
だって空は死んだから 今夜は終わらないでほしい