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ちぃふぁんの部屋


[49] Letter
詩人:ちぃふぁん [投票][編集]

「知らない間に、あなたを好きになりました」

恋とは幸せだとばかり思っていましたが
こんなに胸が苦しいものなのですね
これが初恋というものなのですね

あなたが他の人と笑っている姿を見ると
傷付いてしまいます
でも無理にあなたを手に入れようとすると
あなたを傷付けてしまいます

たった二文字の「好き」という一言が
言えません

私は悩んでいます

人は想いが伝わりにくい生き物だと思います
私は想いを伝えるのが不器用だと思います

想いを口にするのが辛い事なのだと...
怖い事なのかもしれません
実現してしまうのが
だから私はいつまでも言えないままなのだと思います

あなたを見つめたまま
このまま時が止まればいいのに...

そうすればずっとあなたと一緒にいられる
そう想うとなぜか私の目から雨粒が流れるのです
 
永遠なんて無いと思うと悲しくなります
何をしても心は締め付けられて
私の脳裏にはあなたの姿が焼き付いて消えません

私には他に恋人がいるからでしょうか?
他の人を好きになってはいけないと定義されています
 
愛しくて、愛しくて...

でも、恋人を裏切れるはずがありません
私はつくづく善人な奴だと思います
あなたを遠くから見守る事しか出来ません

あなたの事は忘れてしまいましょう...

忘れてもいいのでしょうか?
いいえ、違います
忘れたいんです

忘れさせて下さい

胸の中に熱い想いを残したまま
もうすぐあなたとはお別れの季節になります

このまま声をかけないで
ただ言える言葉は「サヨナラ」だけだと
私の中にいる善人な私は言います
 
嫌だな、また雨が降ってきました...

鏡の前で無理に笑ってみても
中にあなたがいるようで
「泣き虫」と私の事を笑っているみたいで
 
悲しくて、悔しくて、恋しくて...
愛しくて、悲しい

いつまで経ってもあなたの事が忘れられません...

弱虫な私はいつまでもあなたを好きだそうです...



今、部屋であなたに手紙を書いています
最後まで読んでくれたでしょうか?

「サヨナラ...」

2005/04/23 (Sat)

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