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#聖の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] 冬君
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雪舞うこの季節に
まだ届く気がしたけど
よく似た背中は
振り向くことはなくて

切ないままで凍えてる

冷たさが頬を
綺麗に撫でるから
そんな今に
僕は涙する

雪舞うこの季節に
まだ春はある気がしたけど
よく似た冷たさは
温もりに変わることはなくて

切ないままで凍えてる
想が今を
綺麗に撫でるから
そんな白に
僕は涙する

切ないままで凍えてる

そっと降り積もる
戻れないあの日の記憶

2008/10/01 (Wed)

[12] 百鬼夜行
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世が生み出した
幾つも禍よ
この声に答えろ

世が生み出した
いくつもの禍よ
全て飲み込んで

滅びる世
その時が訪れるのは近い
空は青を失くし
人は心を失くし

咎められた言霊よ
どうか許せ

陽が墜ち
人も堕ち

篝火を
灯せ

闇に飲まれて行く声を
真の理を
聞け

2008/10/06 (Mon)

[13] 蠢く大蛇
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偶然見かけた
見慣れたその背中
凛と振り向いた
冷たい視線に

吐き出しそうなほどの
恐怖
蠢く

逃げて
銀を揺さぶり叫び問う
「生きていい」「死んでいい」
答えは
僕の中で蠢く


泣き出しそうなほどの
後悔
蠢く

銀を揺さぶり叫び問う
「生きていい」「死んでいい」
答えは

逃げて
銀の上で叫び問う
「どうすればいい」「どうすればいい」「どうすればいい」
答えは見つからない
どうすることもできずに
僕は

2008/10/18 (Sat)

[14] 
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強く打ちのめされて
それでも二人を信じたあの夏
翳した三人は
灰になり空へと昇った

真っ直ぐに生きすぎた
きっとそれだけなんだ
なら
言葉は必要ないさ

強く打ちのめされた
それでも二人を信じた一人の僕は
心の底で悲しみへと埋もれた

強く打ちのめされた
それでも「二人」を願った

君を

愛した僕は
心の奥で悲しみから閉ざした

2008/10/28 (Tue)

[15] 名前
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僕はここにいる
それだけのことを
映して欲しいだけ
ただ欲してる

「誰でもいい」
疲れはてて
投げ出した言葉も
弧を描いて消えるだけ
罵倒されるだけが
苦しくて
もどかしくて

認められないだけに
もがいて
もがいて

「誰でもいい」
疲れはてて
投げ出した言葉も
弧を描いて消えるだけ

僕はここにいる
それだけのことを
映して欲しいだけ
ただ欲してる

ただそれだけのこと
弧を描いて
消えた

2008/11/03 (Mon)

[16] 頭痛
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さよなら
本当に 本当に
ごめん
本当に 本当に
崩れ落ちる音だけ
反響

誰かの温もりが欲しいだけ
冷たい風と現と幸せと

私が離せなくなる前に
私が噛みついてしまう前に
どうか先へ

寂しさに凍えるのは私だけでいい
他人を憎むのは私だけでいい

あなたは
ただ

2008/12/10 (Wed)

[17] それが希望でありますように
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苦しいほど
狂喜する声が聞こえていた
聞こえてきたんだ

痛い
痛い
かきけして
過去さえ
消えてしまうかのような

明日が見える

曇りの無い声が

2009/01/01 (Thu)

[18] 僕の世界
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冷たく冷たく
感じる風
囁き 告げた 真実
何故か
壊れた後でも怖い

二人
永久を信じることができず
一人
手首を舐めることもできず
虚しく
響く

二人
寂しさをただ埋め合わせて
一人
孤独をただ恐れて
だけど
今は

一つ
壊れていく世界

2009/01/28 (Wed)

[19] 愛してるの名のもとに
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僕は君を支配する

2009/02/16 (Mon)

[20] 復讐
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この日を
常に望んでいた

疲れていた
黙秘する日々
恐怖する朝
錯乱する夜
その全てに
疲れていた

幸せになりたかっただけ
この狭い世界で
空虚の中で
仮面の下で
独りになっても
幸せになりたかっただけ

それすら理解されないのなら
何処にも赤に染まる理由もない
誰にもこの日を止める権利もない
誰にも理解させない
あなたの証言など皮のよう

冷たくなる体温も
赤く染まる視界も
苦痛に歪むその表情も心地よくて
僕の中で生まれた赤子のようなそれは
お恨み申し上げます と
叫ぶように産声をあげた

2009/06/17 (Wed)
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