詩人:#聖 | [投票][編集] |
雪舞うこの季節に
まだ届く気がしたけど
よく似た背中は
振り向くことはなくて
切ないままで凍えてる
冷たさが頬を
綺麗に撫でるから
そんな今に
僕は涙する
雪舞うこの季節に
まだ春はある気がしたけど
よく似た冷たさは
温もりに変わることはなくて
切ないままで凍えてる
想が今を
綺麗に撫でるから
そんな白に
僕は涙する
切ないままで凍えてる
そっと降り積もる
戻れないあの日の記憶
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世が生み出した
幾つも禍よ
この声に答えろ
世が生み出した
いくつもの禍よ
全て飲み込んで
滅びる世
その時が訪れるのは近い
空は青を失くし
人は心を失くし
咎められた言霊よ
どうか許せ
陽が墜ち
人も堕ち
篝火を
灯せ
闇に飲まれて行く声を
真の理を
聞け
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偶然見かけた
見慣れたその背中
凛と振り向いた
冷たい視線に
吐き出しそうなほどの
恐怖
蠢く
逃げて
銀を揺さぶり叫び問う
「生きていい」「死んでいい」
答えは
僕の中で蠢く
黒
泣き出しそうなほどの
後悔
蠢く
銀を揺さぶり叫び問う
「生きていい」「死んでいい」
答えは
逃げて
銀の上で叫び問う
「どうすればいい」「どうすればいい」「どうすればいい」
答えは見つからない
どうすることもできずに
僕は
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強く打ちのめされて
それでも二人を信じたあの夏
翳した三人は
灰になり空へと昇った
真っ直ぐに生きすぎた
きっとそれだけなんだ
なら
言葉は必要ないさ
強く打ちのめされた
それでも二人を信じた一人の僕は
心の底で悲しみへと埋もれた
強く打ちのめされた
それでも「二人」を願った
君を
愛した僕は
心の奥で悲しみから閉ざした
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僕はここにいる
それだけのことを
映して欲しいだけ
ただ欲してる
「誰でもいい」
疲れはてて
投げ出した言葉も
弧を描いて消えるだけ
罵倒されるだけが
苦しくて
もどかしくて
認められないだけに
もがいて
もがいて
「誰でもいい」
疲れはてて
投げ出した言葉も
弧を描いて消えるだけ
僕はここにいる
それだけのことを
映して欲しいだけ
ただ欲してる
ただそれだけのこと
弧を描いて
消えた
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さよなら
本当に 本当に
ごめん
本当に 本当に
崩れ落ちる音だけ
反響
誰かの温もりが欲しいだけ
冷たい風と現と幸せと
私が離せなくなる前に
私が噛みついてしまう前に
どうか先へ
寂しさに凍えるのは私だけでいい
他人を憎むのは私だけでいい
あなたは
ただ
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冷たく冷たく
感じる風
囁き 告げた 真実
何故か
壊れた後でも怖い
二人
永久を信じることができず
一人
手首を舐めることもできず
虚しく
響く
二人
寂しさをただ埋め合わせて
一人
孤独をただ恐れて
だけど
今は
一つ
壊れていく世界
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この日を
常に望んでいた
疲れていた
黙秘する日々
恐怖する朝
錯乱する夜
その全てに
疲れていた
幸せになりたかっただけ
この狭い世界で
空虚の中で
仮面の下で
独りになっても
幸せになりたかっただけ
それすら理解されないのなら
何処にも赤に染まる理由もない
誰にもこの日を止める権利もない
誰にも理解させない
あなたの証言など皮のよう
冷たくなる体温も
赤く染まる視界も
苦痛に歪むその表情も心地よくて
僕の中で生まれた赤子のようなそれは
お恨み申し上げます と
叫ぶように産声をあげた