詩人:大蛇 | [投票][編集] |
ただ痛みを
感じるだけじゃ
大人になれないと
そう教えてくれた
貴方は、
私に大きな傷を
つけました。
何かに入るように
違和感さえもなく
ただ、傍に居た
貴方は 泣き詰まった私を
叱りながら 優しさを
くれました。
休んで 考えろ
そう。辛いなぁ
貴方を悪役に仕立て上げた
のに、責める事もせず。
自分の事だけ考えるのは
良くないと。
そう言った貴方を 愛してく
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寂しがりの私は、
素直に
寂しいと口にできず。
ただ、小さな手で
必死に掴んで
離さなかった
貴方の服を。
抱き締められて
折れそうになった背中。
あまりにも貧弱で
私はすごく弱い。
ただ やがて来る
独りの不安を 予想せず
眠りについた私を
思い出せば
あまりにも寂しいこと。
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淫らな吐息
響く喘ぎ声
隣に居るあの子は
とても
とても
愛されていた。
その光景を
黙って私は
見送っていただけ。
耳を塞ぐ事も
目を反らす事もせず
ただ眺めていただけ。
腕には無数の痕
薬くさい部屋で
異常な愛をただ見送ってただけ
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寝かしつけて
悲しい程に。
繋いでおいて
逃げられないよう。
苦しみを
抑えつけたのは
私自身。
ねえ 空は
晴れ渡って綺麗なのに。
どうして
こんなに
苦しいんだろう
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前戯もせず
避妊さえしない
交わす言葉も
無ければ、キスさえ
なかった。
涙を堪えるのも
傷んだ髪が邪魔しただけ
愛してなんかない
愛してなんかないよ
別れの言葉を交わした
訳じゃないのに
抱き締められた
貴方の腕の感触から
もう 会えない気がした。
想いすら告げず
貴方の嫌いな煙草で
私自身隠したの。
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辛く 苦しく
歩いて来た 。
あたしは成長できず
まだ此処に居る。
いつまで このままで
居るつもり?
光はいくらでも
手に握っているハズ
なのに。
取り出せずに居るの。
まだ 臆病でね