詩人:大蛇 | [投票][編集] |
過去になれば
良い事しか思い出さない。
過去になれば
悪い事しか思い出さない。
人間なんて
都合の良い生き物さ
辛い事が続いても
あたしは歌い続ける
喉が枯れようと。
だって約束したじゃない。
笑顔で会うと
次会う時は笑顔でねっと
君の背中を
視界が歪むまま
見送った。
又会える日まで、SA YO NA RA.
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触れられる度脆く。
潰れた足を引きずりながら、
髪の毛を引き千切る。
そんな姿愛しいから
深く付ける
呼吸困難なくらい
深く潜る
痣ができるくらいに打ち付けて
蒼白く月に映る躯。
依存した錠剤を大量に飲み干した。
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口内の唾液が砂のように苦いのは
泣きすぎて
体に水分を与えてないから。
頭の中が歪むように痛いのは
暴言ばかり聞いて
抵抗もせずに全てを受け止めたから。
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暗い部屋。
独りで考えたって
答えなんて出ないさ
馬鹿みたいに泣き叫べたら
どんなに楽なんだろう
哀しみは右へ
苦しみは左へ
あたしにはこんな感情二つも抱えれないから
静かにゆっくり流してしまおう
涙と共に。
少しづつ。
我が侭言えば
君があたしに笑いかけてくれたら
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寂しいとか
孤独だとか
不幸だと
泣き叫ぶのは
楽しいとか
安心とか
幸せを知ってるから
愛を知らないと
嘆く人は
愛を知ってるから。
あの日見た戦争ばかりの絵を描く幼い少女は笑う事等しなかった。
笑う事を知らないから
あの日見た銃を構えた左脚のない幼い少年は泣く事等しなかった。
泣く事を知らないから
右から左へ行くように
上から下へ行くように
相変わらず地球は回っていて
我が侭言うあたしは此処に立っている。
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例えるなら
海の海草みたいに
例えたなら
空の雲みたいに
例えれば
海の海月のように
海中を漂っていたい
街に立ち尽くしていたい
何もかも忘れて
桜の花風に唄われて
そっと
そっと
散り舞うように消えてゆく
あたしと彼方
その間にある関係も
漂って散り舞うように消えていく。
それでいい
その想い全て胸に閉まって
鍵かけるから。
あたしと彼方
すれ違い振り返るのは
あたしだけ。